私の生活、意見、日本語の練習

Archive for June 8th, 2008

伏見稲荷大社

Posted by チャート・デイビッド on June 8th, 2008

日本の古社のシリーズの最後の巻を読んだ。これは、伏見稲荷大社を話題とする本だが、なんとなく稲荷信仰が私に気に入らなかったので、最後に残した。だが、読んだり、写真を見たりしたら、お参りしたくなってきた。なぜなら、稲荷山にあるいわゆるお塚が素晴らしく見えるからだ。ある程度混沌になって、空間をほとんど埋める感じで散在された鳥居、祠、碑石が自然の中に潜めるように見えるので、雰囲気は格別なはずだ。本当に京都にあるところのだろうと思うほどだった。
よく言われることだが、神社で非日常のことと触れることができる。できるからこそ神社には神秘な雰囲気があるだろう。伏見稲荷大社なら、やはり稲荷山は非日常な空間だが、住吉大社なら祭りの時に非日常な感じが強くなる。柳田国男が論じたかもしれないが、神道の起源にはいわゆる客人信仰があった。つまり神様が日常的に人間の村落のなかにいるのではなく、むしろ特別な時に尋ねてくる存在だった。山からにせよ、海の彼方からにせよ、天からにせよ、神様が遠いところから不思議な力をもたらすと言われる。祭りの時に人間が神様を招くが、他の時にも神様がくる可能性もある。そして、人間の境界を越えたら、神様と逢う可能性もあって、神隠しになる可能性もある。
だから、神社にお参りする時に、日常の生活から開放される気持ちが大事だろう。だからこそ鳥居の前でお辞儀するとか、手水舎で清めるとか、慎重にお参りするのは大事だと思う。しないと、日常生活の一部分になってしまって、醍醐味がなくなるからだと私が思う。