諸祭式要綱 続編

この本も、神社本庁が選定した神職向けの本だ。中に載っているのは、臨時祭式の次第だ。稲作関係の祭りは多く描写されるし、人生の節目の祭りも、工事関係の祭りも載っている。

いつものように、興味深い点がある。先ず、初版は昭和45年だったので、工事の祭式は、経済の成長期に相応しい祭式が多い。工場や機械の稼働に当たる祭式も、新しい道路の開通の祭式、水道などもある。火入祭で、電気の竃の次第や祭神も書いてあるが、原子力発電所に相応しい神様も定められた。(八意思兼神だそうだ。)近現代以降の祭式も入っているので、神道の変貌もこの本で見えるが、稲作の祭式も載っているので、不変なところも見える。

そして、祝詞の例文が沢山書いてあるが、天皇や皇室に触れる例は極めて少ない。二つぐらいなのような気がする。成人式の祝詞には、「皇御国」の繁栄を祈るが、その程度だ。これは、研究すべきところだと思うようになったが、ちょっとデリケートなことだと言われるので、この点から自分の研究を始めたくないのだ。将来の課題に貯めておく。

この要綱を読んだら、参列した祭式が分かるようになった。そして、本で読んだ祭式も、この本から取った次第か、独自の次第か、それも分かってきた。やはり神道を知るために、重要な情報だ。


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