英語で論理的なコミュニケーション

先日の投稿で日本論理検定協会に勤めることになった事実を紹介したが、より詳しい情報が公表されたので、今日もちょっと仕事の話をする。

私が最初に責任することは、英語で論理的なコミュニケーションを教える講座だ。現在の英語のレッスンとかなり違うコンセプトで行う方針だから、しょっと説明したいと思う。普通の英語のレッスンで、文法や言葉遣いを焦点にして、流暢に話せるようになるための訓練になる。目標に達成する為にかなりの歳月は必要だ。毎日数時間勉強しても、二年間以上がかかると覚悟するべきだ。しかし、会社に勤める人も大学で研究を進める人も、そのような時間はない。それほど休むわけにはいかない。では、どうやって英語のコミュニケーション力を増やせるのだろうか。

この講座はそのニーズに配慮して構造された。高校で学んだ英語を活かして、どうやって伝えたい意味をはっきりで、説得力のある表現で伝えられるかを中心とする。もちろん、無理矢理の説得や騙す術を教えないので、有力な理論を造る技を教える。そして、英語でその有力な論理を表現するための語彙やコツを教えるつもりだ。文法を間違えても、意味を伝えることはできるし、言葉遣いは不自然であっても、意味には問題はない場合も少なくない。だから、そのような間違いがあることを前提にして、どうやって誤解されないようにできるかは、私の教える内容だ。

この目標なら、30時間で上達できると思う。もちろん、英語が本当にゼロから始まったら、30時間でできないが、日本人の場合、ゼロから始まらない。中学生として初級を学んで、高校生としてより英語を積み重ねてきた人は大半だ。受験勉強の英語は、外国人と話すことに相当しなくても、この講座の基礎になれると信じる。

だから、講座の大半を日本語で教えるつもりでもある。正直に言えば、それは私の初挑戦だから、精一杯頑張りたいと思う。私の意味が上手く伝わったら、私がいい模範になるだろう。なぜなら、変な発音を始め、言葉遣いのミスや文法の間違いも多くなるはずだからだ。講座の準備を充実にしなければならない。

では、宣伝だ。興味がある方がいれば、ぜひ講座の詳細をみて、日本論理検定協会へ受講のための問い合わせをしてください。お待ちしております。


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“英語で論理的なコミュニケーション” への4件のフィードバック

  1. 空のアバター

    お久しぶりです。

    これはおもしろそうですね。

    私なんか、英語は駄目でもネーティブのEvil Spockと間違えられた。

    http://blog.goo.ne.jp/kentanakachan/e/79b9d06ffedf2db7d85557a78bdf8f25

    Evil はちょっと余計ですが、実はすこし嬉しかった。

    「文法を間違えても、意味を伝えることはできるし、言葉遣いは不自然であっても、意味には問題はない場合も少なくない。」

    まさしく、その通りですね。

    要するに筋さえ、とおっていれば、そこそこの言語能力でやっていけますからね。

    その次の段階として、いかに円滑にコミニケーションをとれるか、が問題になってくる。

    これが私はまだ英語だと苦手でして、そこらへんの機微がわからない。

    日本語だと、敬語を使うことで、相手との距離を保つことになり、両者が感情的になるのが抑制されます。

    また、間接的な表現で、推測させる、というのを多用することによってわりにやんわりとした意志疎通ができる。

    英語で、それに相当するものは何なんだろうか、と。

    ウィットとか、あるいは、パンチの効いたSacarsmなのかなあ、などとも思っています。

  2. チャート・デイビッドのアバター
    チャート・デイビッド

    @空様、コメントをいつもありがとうございます。

    そして、ネーティブに間違えられて、おめでとうございます。私がこのブログで「チャートさんは外国人ではないでしょう。明らかに日本人だ。」と言われたら、嬉しい限りです。本当に可笑しい論争になってしまいましたね。

    実は、英語でも間接的な表現はよく使われます。特にイギリス英語でね。だから、イギリス人とアメリカ人の間にコミュニケーションが上手くいかない場合は少なくありません。

  3. 空のアバター

    ありがとうございます。

    なるほど。

    Indirect speech act というのは英語でも日本語でもあるわけですが、あれは、その言語圏で相手が知っているだろうと思われることや、それを前提に相手が推測するだろうことをこちらが知っていて、それを利用した発言なわけですね。

    同じ文化で育ったもの同士だと、わりに多くの信念(belief)や常識を共有していますから、わかりやすいのですが、文化がまたがるとそうでない場合も多く、そこらへんで意志疎通が難しくなってくるのでしょうね。

    また、アメリカ人は、どちらかというと、間接的表現ではなく、ストレートに言うほうを好むのかもしれませんね。

    イギリス人の方からすると「これでわかれよ」と思う場合もあるのかもしれない。

    おもしろいですね。

  4. チャート・デイビッドのアバター
    チャート・デイビッド

    @空さん、その通りです。特にアメリカとイギリスの間で、お互いに文化が違うことを忘れる場合は少なくありません。私の友達がアメリカ人と結婚したら、他の友達が言ったのは「相手側がポーランド語を喋ったら文化の違いを忘れないので、より円滑に進むだろう」でした。

    私が思うのは、常識の相違点は特に重要です。信念や理念が違うことは、異文化の人と接したら当たり前だと思っておく人は多いですが、常識は常識で、世界共通なのではないかと思いがちだろう。もちろん、そうではありません。