『27+』

『27+』というのは、北川景子さんの写真集の『27』のメーキング映像だ。先日発売されたので、ファンとして当然予約注文した。しかし、家族が日本にいるために、しばらくの間見られなかった。楽しみにしていたし、がっかりしなかった。

先ず以て、既に北川さんのファンの人向けの作品だ。この作品で北川さんのファンになるはずはない。ただし、ファンであれば、満足すると思う。写真集のメーキングに加えて、インタビューもあるし、握手会の様子の映像もある。サプライズ誕生日パーティの様子も納められているので、実は私のシルエットも登場する。だから、個人的な価値もあるが、イベントに参加できなかったファンにも、この映像には充分な価値があると思う。

内容だが、写真集のメーキングはその通りだ。写真撮影の現場も、その間の移動も収録されているので、北川さんの素顔が見える。実は、今までの印象を考えれば、写真集より素顔になるかと思う。もちろん、明るいときの素顔だが、ファンを楽しませるために計画した作品には自分の落ち込んだ姿を収録するわけにはいかない。その上、この写真集は本人の計画だそうだし、本人が好きなパリーで撮影したので、本当に楽しい気持ちで動いたと言われても驚くほどではない。もちろん、役者の仕事は感情を偽ることだから一般的に疑うことがあるが、ここで本当のことがあると私は思う。

証拠はもう一部ある。写真集の中で、複数の北川さんの姿の写真が載っているが、殆どの姿の撮影が映像に登場する。唯一の例外は、セクシーの半透明洋服の写真だ。現場をそのままで撮ったら、北川さんは見せたくないところが露になったはずだから、そのままで撮影したことを前提としたら当然だが、ビデオの撮影も工夫されたら、この姿も収録できたと思える。

撮影の過程を簡単に収録したので、特にストーリーもないし、思わぬ展開もない。ファンではないと、つまらないだろう。ただし、ファンには、北川さんの普通の姿を見る貴重な機会になっている。だから、ファンのみに薦めるが、ファンにはぜひ見てほしい。

インタビューにも興味深いところがあった。北川さんによると、ファンとの隔たりを感じた時はあったが、大学卒業以来、ファンとのつながりを感じてきたそうだ。一人一人との繋がりを感じるはずはないが(Facebookでは「いいね」が6万件に上ったし)ファン全体との繋がりを感じるかもしれない。そして、握手会で「自分のファンのみが集まる場所は初めてで、緊張している」ともおっしゃった。このブログで前にもファンが妄想で有名人とのつながりを感じることに触れたが、対象となる有名人も繋がりを感じたら、本当に妄想であるかどうかが疑わしくなる。もちろん、個人的な絆はないが、ある意味つながっていると言えるだろう。

『27+』を買って良かった。他の北川さんのファンも、ぜひ。


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