HERO

週末に、つまり日曜日と月曜日に、体調は優れなかった。軽い頭痛があって、だるかった。結局何もしなかった。先週の風邪の影響も考えられるし、ちょっと寝不足になっているのかなとも思う。だから、週末に休めて良かったが、今日からまた仕事を頑張らなくちゃ。

ところで、元気はなかった間に夏に放送された北川景子さんが出演した『HERO』という番組の全てを見た。(このぐらい溜まらせるのはファン失格なのだが。)面白かった。北川さんが演じた麻木には、北川さんに似ている点もあったような気がする。検察の話だったが、現役の検察が見たら「そうするとクビ。そうすれば処分。そうなら逮捕。」と思っていただろう。もちろん、脚本家が検察のルールを詳しく調べて、それに厳しく従う行動しか描いていない可能性もあるが、それは稀だ。面白い話のために事実をちょっと曲げるのがフィクションの特徴だ。

そして、麻木の人格はちょっとぶれたような気がした。他のキャラクターは、確か前回の『HERO』から受け継がれたと思うが、人格ははっきりされた。麻木はちょっと曖昧だった。元ヤンキーだったことは時々使われたし、話の中心部になる前に示唆されたので、それは良かったが、趣味としてサンバをやっていることは、宇野検事の反応のギャッグのためにしか出てこなかったような気がした。そして、最後に麻木が検事を目指すのは典型的な展開だったが、その準備はちょっと浅かった。あったが、足りない。北川さんの演技には問題はなかったが、キャラクター作りはちょっと物足りなかった。

それは、他のキャラクターと違うので、脚本家の力不足とは言い切れない。新しいキャラクターを差し入れるのは難しかっただろう。(でも、宇野も新しいキャラクターであるはずだ。前回の時点で、まだ中学生であったはずだし。宇野のキャラクターはよく描かられた。)コメディーでも、キャラクターの描写は重要だと思うので、ちょっと満足ではなかった。

ちなみに、「麻木千佳」は「月野うさぎ」に関連すると思うのは、私だけだろうか。「麻木さん」の呼び方がまるで「うさぎさん」かのように聞こえたところもあった。(ゆり子も真由喜もそう思った。)可能性は十分ある。北川さんが出てくるドラマにはセーラームーンを連想させる小さなことが遊びとして入れられることは少なくない。(『独身貴族』では、「悪霊退散」とのお札があったし、『悪夢ちゃん』ではルナのぬいぐるみが保健室にあった。)

最後の展開から考えれば、将来に麻木が主人公になるドラマを考えたのだろう。あったら、見る。もちろん。


投稿日

カテゴリー:

,

投稿者:

タグ: