講座

今日国学院大学で行われた神道を知る講座にいってきた。興味深かった。まず、日本の神様はあわびが大好きだそうだ。これは、話題の大嘗祭の内容から分かることだ。大嘗祭というのは、天皇が即位してから一度しか行われていない儀式だ。だから、平成2年に今上天皇に行われたそうだ。が、この儀式の中心は、密議だから、密議の内容について議論があるようだ。

密議の為の部屋が二つあるが、構成は同じだ。真ん中には敷布団、坂枕、掛け布団、すなわち寝床があり、そのとなりに二つの敷物がある。敷物は、いわゆる神座と御座とのことだそうだ。部屋の中で様々な物が備えられる、例えば靴一対とか御箸など。

広義を行った教授によると、大嘗祭の儀式は素朴な神様に神食を供える儀式だそうだ。その証拠は、平安時代に即位した天皇が4歳だった時に、藤原家の大臣が儀式で手伝い、日記で詳細に描写したということだ。描写のなかで、天皇が嫌がったということも出てきたが、あわびなど供える以外の儀式は全く出てこない。

この説は有力だと思うが、他の多説もあるようだ。特に、寝床の存在を巡る説があるそうだ。確かに、素朴なお供えなら、寝床には役割はない。だから、本来役割あったとの説もある。天皇が布団に入り、天皇の魂を受ける説とか、元々崩御した天皇の遺体のところだっただったとか、布団で聖婚儀式が行われた説など。私が思うのは、寝床の存在には理由があるはずだが、もう発見できなくなった可能性は高いということだ。

勿論、天皇陛下が分かる可能性も高いが、密議だから、発表するわけはないだろう。世界の小さい謎として残っても悪くはないのではないか。


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