蜂の巣

私の書斎の窓に蜂の巣が付いている。今小さいが、巣の中に蜂の子供が成長しているように見えて、時間と一緒に大きくなるのを推測できる。いうまでもない、そんなに身近に蜂の連中が好ましくない。ゆり子と相談して、ゆり子も同意だと言ってくれた。だから、蜂の対策を考えることになった。

私は、毒を買って、蜂を殺したほうがいいのではないかと提案した。しかし、ゆり子が賛成してくれなかった。むしろ、殺さずに問題を解決して欲しいと言った。ゆり子の計画は、次のようだった。まず、木の箱を巣の上に覆って、窓から外して、箱の蓋をして箱の中に蜂を綴じ込む。そして、箱を持って森などに行く。(ここからなら、一番近いのは東高根森林公園かもしれない。歩いて20分ぐらい。)公園で、箱を開けて、蜂を開放する。そういう計画だ。

私には、ちょっと抵抗感がある。主に、ゆり子の計画は、ゆり子ではなくて、私が実現するということだ。私は、蜂を箱のなかに封じようとしたくないし、蜂に満ちられた箱を数キロも持ちたくないし、更に公園で箱の中の幽囚によって怒らせられた蜂を開放したくない。なぜなら、怖いからだ。刺されてしまう可能性が極めてたかくないか。ゆり子が自分で自分の計画を実現したら、応援して、後で傷を癒すことには抵抗感はないが、その道は閉鎖されているようだ。

だから、只今蜂の巣の問題が立ち止まっている。蜂が選んだ住いで楽しんでいる。

ところで、昨日ゆり子が購入1周年記念祝いをしてくれた。嬉しかった。だから、蜂の巣のことを許す。


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