夏祭り

今日、氏神様の夏祭りだ。氏神様で、すなわち白幡八幡大神で、祭でも夜店は一切ない。それは、前に境内の外で田んぼや畑の間で並んだが、今日住宅地になったので、境内の外でスペースはないし、境内で夜店を建てる慣習もないので、夜店はないからだそうだ。要するに、祭は、基本的な神さまを祭る行動だけだ。そういっても、結構楽しかった。

ゆり子と一緒に行って、1時過ぎに着いた。神社の入口に、高い棒に旗が付いた。見たら、「あ、やはり間違えなかった。今日、祭だ。」と思った。境内に入ったら、祭の最初の部分が、つまり祝詞が、もう始まったが、私たちは参加できなかったので、ただ本殿の外から覗き見た。私が参拝した執筆祝詞と似ているところは多かったが、それは当り前だろう。一番違う点は、参列していた方は20人ぐらいだったということだ。私一人がいたときと大分雰囲気が違った。祝詞が終ったら、私たちが御参りした。なんとなく、祝詞の間に外で御参りするのは、ちょっと失礼のような感じだ。

祝詞の後、祭の次の部分までしばらく待つことになった。その時、神社の神楽殿で日本風の音楽の生演奏があった。雅楽か神楽か、それとももう一つの和風音楽の種類か分からない。日本の音楽にはまだ詳しくは無いからだ。その間、本殿の中へ誘われたので、上がった。ゆり子なら、初めて入ったことだったが、勿論私はもう中の風景を見たことがあった。

祭のメーンのところは、いわゆるねぎ舞だ。ねぎというのは、神職という意味だ。今、神職の位置を指すことになったが、昔ただ神職を指したので、ねぎ舞を行った人は、神社の宮司様だ。白幡八幡のねぎ舞は、伝説によると関が原の合戦の前に徳川家康によって頼まれた舞だが、江戸時代初期には江戸城に行って将軍の前で宮司が行ったそうだ。この400年間、父から息子に伝えられたそうだが、今川崎市文化財として指定されている。

見るために、本殿の中で並んで座った。ねぎ舞は、神様を祭るための行動だから、神様の前で行われる。音楽と言えば、小さい太鼓と宮司様が持つ鈴だけだ。最初、素顔でお祓いの舞を舞う。それから、仮面と衣装をかぶって、神様の五座の舞を舞う。最初は、猿田彦命で、船のように見える帽子や、真っ赤かな天狗の仮面や剣を持って舞う。そして、女神さまで、女性の白い仮面で舞う。

このところで、休憩が入った。休憩に、神前にお供えされた神酒やポップコーンをいただいた。ゆり子が言った通り、まるで映画を見にいったかのようだった。休憩の間に、人の数が増えてきた。

後半に、また仮面をかぶって神様の舞を舞う。四番目で、弓をとって、参列している人に矢を優しく討った。縁起物のように見えるが、残念ながら私たちは討たれていなかった。そして、最後の舞に、赤い鬼の仮面をかぶって、餅投げをした。あの時、どうして人がビニール袋を持ってきたかやっと分かった。私たちは持っていなかったが。餅をとって、食べてしまった。そして、舞が終ったら、氏子達が奥に上がって、大きい桶から餅をたくさん投げた。幸い、となりに座っていた人が私たちに袋をくれたので、餅を持てるようになった。やはり、服にも、髪の毛にも、餅の粉の白い印が残っていた。

川崎は如何に都会にしても、本当に田舎の地元の祭のような感じだった。後で、お供えされた地元のきゅうりをいただいたので、その漢字が益々増した。本当に行ってよかったなと思う。

9月に例大祭があるが、舞がまた行われるそうだから、また御参りするつもりだ。


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コメント

“夏祭り” への1件のコメント

  1. 神社ネット事務局のアバター

    ブログ拝見しました。

    今や日本人でありながら、神社の祭礼に参列したことが無いという人が大多数です。
    チャート・デイビッドさんのブログで、日本人が改めて神社や神道について知ることになるかもしれません。
    今後のご活躍をお祈りします。