今日明治維新と文明開化と言う本を読み終わった。勿論、ビジュアル版のシリーズの次の巻だ。いよいよ現代に入りそうになった。
明治時代の日本はやはりすごい。40年間に貧乏で力のない国からロシアを勝つ国まで登るのは、他の例はないだろう。おまけに、第二次世界大戦の後で、もう一度同じようなことができた。これからどうなるかなと思わせるぐらいだ。
さて、本の中に人物、政治、文化が紹介される。文化の側を見たら、西欧化が目立つ。何でそれほど速くヨーロッパの文化を吸収したか思わざるを得ない。確かに抵抗感を持った人もいたはずだ。しかし、社会が大きく変わったようだ。社交ダンズもヨーロッパ的な習慣で、音楽にもヨーロッパの味が入り込んだ。食生活にも牛肉、牛乳、パンが受け止められたそうだ。汽車、電車、自転車、自動車なども大事になったし、郵便も電話も速く使われるようになったという。あのころ生きていた人が、どう思ったか、どう感じたか、あまり想像できない。1840年に生まれた人は、成人になると共に国が開かれるが、定年までに日本が列強と並んで電車で走り回るのが見える状況だ。生涯にその大きな変更を見るのは、驚異な経験なのではないか。
そして、政治の展開を見たら、やはり自由民権派が敗北したのは残念だと思わざるを得ない。明治25年ごろ民主的な憲法が発布されたら、様々な悲劇に逢わずに済めたかもしれない。私が読んだ限り、自由民権派が勝つことの確率が低かったが、維新自体が成功する確率も低かったので、予想外な出来事は多かった。もう一つあったらいいなとつい思ってしまう。
明治時代の変更の激しさで日本の伝統文化が多く失われたような気がする。服はもちろん、音楽、遊楽、宗教なども新しい色で塗り込まれたようだ。悪習慣もつぶされたが、日本の独特な面白い習俗も捨てられたように見える。それは、ちょっと残念に思う。だが、変わりに美味しい新しい習慣(すきやきなど)ができたので、愚痴しないほうがいいだろう。