今日日本書紀を読み終わった。古事記より長いし、物語より歴史資料の味は濃いので、もう少し読み辛いといえる。だが、本当に興味深い。下巻の前半は、殆ど日本のことはないような気がする。それより、朝鮮半島で行われたことについて詳しく書いてあった。やはり日本の皇族と朝鮮半島の関わりが深いのは否めない。そして、後半に天皇のできごとはいちいちに書いてあるので、古代の政府の形が想像できる。
神道や仏教の歴史の視点から見ても興味深い。仏教の伝来も入っているし、神道の行事も入っている。広瀬神社と龍田神社の祭りは特に重視されたようだ。なぜなら、何回も「勅使を遣わし広瀬大忌神と竜田風神を祭らせた」と書いてあるからだ。だが、持統天皇の御世まで読んだが、式年遷宮の設立を見逃した。別な資料に書いてあるだろう。
持統天皇と言えば、もう一つの目立つことは、女帝の数だ。歴史的な部分に入ったら、天皇の半分ぐらいは女性だったような気がする。前半の神宮皇后も、天皇のように描かれているが、後半の女帝はちゃんと天皇として即位したり、譲位か崩御したりする。皇極天皇と斉明天皇は、一人の女性で二つの諡号を持つのはちょっと不思議だが、男性の例はあるだろう。もう少し歴史を読まないと分からない。それはともかく、なぜ女帝は当たり前だったか、そしてなぜ無理になったかと聞かざるを得ない。本当に複雑だ。
もう一つ気になったことは、渡来人の多さだ。古代日本は、移民の国と言えるほど多く見えた。良く考えたら、まだ数少ないのようだから、アメリカのような移民の国とは言えないが、イギリスのような割合があったのだろう。なんと、イメージとちょっと違った。朝鮮半島や中国からの人は、日本人になったのは明らかだ。
古事記と日本書紀を聖書のように捉える人もいるようだが、それは無理だろう。聖書には生き方についての部分は多いが、古事記も日本書紀も神話や歴史ばかりだ。確かに聖書にもそういう部分があるが、全て読んだら聖書の感じがやはり違う。日本書紀は、大事な古代書籍だが、聖書のような書物ではないと思う。