金曜日にNOVAが営業破綻になってしまった。ご存知の通りだが、私も英語を教えている。最初からNOVAなどで教えない方針を固めたが、この問題を見たら共感するのは教師だ。確かに授業料を前払いした生徒はちょっと可哀想だし、賃金未払いの日本人も大変だが、外国人の教師の状況は一番厳しいと思う。
なぜなら、犯罪を犯すか、死ぬかというジレンマに陥る恐れがあるからだ。先ず賃金は一、二ヶ月未払いだそうだから、貯金をもう使ってしまった可能性は高い。少なくとも、使われても無理はない。だから、生活費をどうしようかという問題になる。帰国するためのお金もない。生活費を賄うために仕事するのは当たり前だろう。だが、外国人の教師にとっては、それは犯罪だ。
在日資格には仕事の分野の限定がある。英会話教師のための資格は、普通にいわゆる「人文知識・国際業務」ビザだ。外国語を教えたり、翻訳したり、通訳したりするなどの分野だが、制限はちょっと曖昧だ。だが、日本語ができない教師は多い。一年間日本で英語を教える計画だったので、日本語を勉強した人もいるが、まだまだの人は多い。だから、ビザの範囲に入る仕事の中で、英語を教える仕事しかできない場合は多い。だが、最大手の英会話学校が破綻になったので、すぐに英会話の教室に雇ってもらうわけはない。日本人なら、しばらくの間コンビニや飲食店でバイトをする場合なのかもしれないが、外国人にはそれは犯罪だ。
これは危機だから、日本政府が助けるべきだと思う。お金がかからない救う方法もある。それは、ビザをこれから一年先まで延長して、そしてビザの資格以外の仕事をするための許可を与えることだ。
延長は、もうすぐビザの締め切りが迫っている人に解決する余裕を与えるためだ。一週間以内こういう問題を解決するのは無理だと言っても、一年間以内簡単にできる場合は多い。
別な仕事の許可は、学生ビザを持っている人にはよく与えられる。申請したらもらうほど簡単だ。基本的には、軽いバイトができるためだ。学生なら、一週間には２０時間以下の制限があるが、この場合それは必要はない。そして、風俗などの仕事はきんじられているが、それは別に問題はない。だから、こういう許可をもらう人は多いので、NOVAの教師に与えても入国管理に損を与えないと思う。
この二つの方針を実施したら、教師にはまだ大変な問題があるが、解決する道しるべがある。お金は、ちょっとだけの事務費しかかからないし。だから、政府がこういう風にしたらいいと思う。
コメント
“NOVA” への4件のフィードバック
だいぶ時間がたってしまいましたが、コメントさせていただきたいと思います。
NOVAの破綻は本当に残念です。NOVAの先生も生徒も被害者となり、また多くの人が心を痛めています。NOVAの先生の仕事探しは大変だろうとは思っていましたが、このブログで仕事の分野の制限について読んだあとは、さらにその思いが強くなりました。
でも「犯罪を犯すか、死ぬか」という表現は、インパクトは強いけれどもあまり適当ではないと思います。この部分を読んだときは、「お金がないので万引きなどの犯罪をするかもしれない」と言いたいのかと思いました。読み続けているうちに違うということがわかりましたが。
そういう誤解を一瞬でも招かないためには「法に触れる」「法律に抵触する」「違法行為をする」などののほうがいいと思います。「犯罪を犯す」では、NOVA TEACHERS がもっとシリアスな犯罪にかかわりかねないと思われる可能性があります。
このブログを読むことでいつも幸せをわけていただいたり、知らないことを教えていただいたりしております。これからも楽しみにしております。
YUMEMI
YUMEMI様、
コメントをありがとうございます。
入国法違反は、犯罪だと思います。罰金は３００万円以下だそうですし、懲役３年以下も可能ですし、外国人犯人の統計にも入っているそうです。（ある記事によると、外国人に犯された犯罪の三分の一は入国法違反だそうです。）なんといっても、日本から追い出されることにたりますので、NOVAの先生には十分恐ろしい犯罪だと思います。
そして、勿論強いインパクトを目指しました。すみません。
不法就労はたしかに法律違反なので、罰金や懲役刑もありえますが、他の犯罪に関与していなければ日本のマスコミは「犯人」とか「犯罪者」という言葉は避けると思います。たとえ犯罪者として統計に上ったとしても。私たち一般人も外国人が違法に働いただけで「罪を犯した」とは言いません。私が言いたいのは、「NOVAの先生が犯罪を犯すかもしれない」と言うと窃盗などの犯罪を示唆しているように読み取れてしまうということです。
YUMAMI
そうですね。すみませんでした。NOVAの先生達が万引きなどしないほうがいいと思いますので、確かに私も不法就労したほうがましだと思います。今日みた記事によると、先生の一部には失業保険があるそうですから、それは皆だったらいいですね。それに航空会社が特別にやすい片道切符を提供しているそうです。（記事は、英国大使館のホームページに載っています。）ですから、危機の深刻さは思ったよりちょっと低いかもしれません。
では、いつも読んでくださって誠にありがとうございます。次のコメントもお待ちしております。