読書について

今週の新聞のGuardian Weeklyで「読んだことはない本について語る方法」という本がレビューされている。本の作者は文学の教授だそうだが、本に対する態度はちょっと不思議だ。本をちゃんと読む必要はないと言っている。特に有名な必読な本を読まなくても、うまく語れると言う。

それは妙な気分だ。本を読む起動は賢く見えるためではなく、賢くなるためだ。それとも、楽しむためだ。両方の目標は、読まないと果たさないことだから、読んだふりするのは無駄だろう。格好をつけても、ばれてしまう可能性は高いから賢いよりバカにされるのではないか。必読と言われた本の冊数はかなり多いので、一生に全て読むのは無理だろう。歴史的な古典文学は多いが、最近の文学の作品も必読と呼ばれるので切りはない。だから、読みたかったら読んだらいいが、読めなかったら罪にならないと私が思う。正直に「読んだことはないが」と言っても問題にならない。相手に読んだことはない本は、あなたに読んだことがあるはずだからだね。

私は読書が大好きだから、読んだことがある本が数千冊に登るだろう。だが徒然草はまだ読んだことがない本だし、現代文学をあまり読まないし、インドの文学ならわずか一、二冊程度だから、読んだことはない本は、必読でも、極めて多い。読書が好きではない人は、読まなくてもいいから、嘘を付ける必要もないだろう。

読んだことはない本について語るな。


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