大神神社

大神神社(おおみわじんじゃ)は、奈良県にある遥か昔から伝わってきた神社だ。この本は、日本の古社というシリーズの一冊として、大神神社を紹介する。

大神神社には、本殿はないそうだ。むしろ、三輪山(みわやま)そのものはご神体として崇められているという。江戸時代早期の拝殿があるが、その後ろには禁足地があって、磐座もたくさんあるようだ。要するに、古代式の神社だと言える。神徳も広範だから崇敬者は多いという。本を読む前にもうこのぐらい分かったので、より詳しく知りたかった。

この本は、いい入門だと思う。三ツ鳥居があることが分かったとか、年中行事も分かったし、写真もたくさん載っているので、雰囲気も分かってきた。やはりお参りしたくなったね。奈良県はちょっと遠いので、家族旅行になるだろう。私の趣味に家族も無理矢理連れて行けるだろう。

去年同じシリーズの伊勢の神宮の本も読んだが、このシリーズの利点は二つあると思う。一つは、全体的に神社の概要を紹介すること。境内の構成も、神事の流れも、歴史も概ねに紹介する。だから、私のような素人にとって、大変役に立つ。もう一つは、写真がたくさん載っていること。まさに写真は大きくて奇麗だから、イメージができるようになる。

さて、この本の内容で目立ったのは、ちょっとした矛盾だった。大神神社の広報課に書かれた部分で、祭祀などには二千年の歴史があると書いてあるが、学者に書かれた部分には三輪山の祭祀遺跡は、三世紀から始まると言う。神社の広報課の主張は、日本書紀の神話に基づいているようだが、学者の主張は考古学に拠る。信頼感があるのは、学者のほうだと思う。崇神天皇の御代に祭祀が始まったと神社の側が言うのだが、崇神天皇は歴史的な人物ではないという学者は多いようだ。

もちろん明確な史料に限っても、大神神社は古くて、祭祀は昔から続いてきた。遅くても八世紀初頭までに例大祭や三枝際が始まったのは確かだそうだから、その前から続いてきたのは推測できると思う。八百年前まで遡れるかどうかは不明なのだが、1300年以上の歴史は充分長いと言えるだろう。

さて、入門として、この本は本当によかったので、興味がある人におすすめだ。


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コメント

“大神神社” への2件のフィードバック

  1. sherryのアバター

    私は「伊勢神宮」の方が昔学校の生協でちらと見たことがあるが、ある時すでに伊勢神宮ヘ行たことがあったので買わなかった。本を読むより、せっかく日本にいるから、実際にお参りに行った方が面白いかも。いいHPを紹介します。http://www.genbu.net/index.htm 神社のこと沢山あるです

  2. チャート・デイビッドのアバター
    チャート・デイビッド

    コメントをありがとうございます。そのHPは、もうbookmarkされています。本当にたくさんの神社が記載されていますね。

    私は行く前に本を読む派ですから、本を買ってしまいました。実は言い訳があったら本を買う派ですが。