産休に入る前にゆり子がアートフェア東京の事務局で働いていた。今日今年のアートフェアが終わったが、終了する前に私達が見に行ってきた。実は見に行く理由が二つあった。一つは、ゆり子にアートフェアが見たかったことだ。もう一つは、ゆり子の元同僚に真由喜を見せることだ。アートフェアを一応見られたが、見せるほうは大成功だった。
事務局に入ったとたん、「可愛い、可愛い、可愛い」という声が溢れてしまった。真由喜は、大人気ものになった。せっかくだったので、同僚に買ってもらった服を着せたし、真由喜はご機嫌だったので、笑顔で皆さんを相手にした。一緒にアートフェアに入ったが、真由喜が寝てしまった。現代美術は真由喜にとってつまらないものかもしれない。私もゆり子ももう少しゆっくり見たかったが、やはりそれは真由喜が大きくなってからの話だね。またアートフェアに行ったら、私と真由喜が別なところに遊びに行くことにしたほうがいいだろう。