日本の古社というシリーズを読みつづけて、住吉大社の巻になった。いつもの通りいい紹介になったし、写真は綺麗だ。本によると、住吉大社は元々海岸に建っていたが、時代が下がると、そして開発や埋め立てでもう数キロで海から離れているそうだ。航海の神様にとっては、ちょっと残念に思うだろう。京都の賀茂社のように、境内は大都会のなかにあるので、雰囲気は都市のようにみえるが、祭りは面白そうだ。特に田植え祭りを見てみたいと思う。無形民族文化祭として国に指定されているようだし、昔ながらの形を保って、楽しそうに行われているようだ。
ある意味で考えたら、神社は場所より祭場だと言えるだろう。つまり誰もいない時の神社は、眠っていると言ってもいいかもしれない。祭典のけいひつや太鼓は、神様を起こすためだし、普通の参拝をしても鈴を鳴らすのは一般てきだし、神様も眠っているだろう。だが、祭りで賑わう神社は、その近所の人と崇敬者の集まりで、それに加えて単なる見物のためにお参りした人も集まるし、人間の間の絆が強まるし、人間と環境との共存も感じられるだろう。
神社は、神様が宿るところより、人間と神様が接するところだと思う。元々祭祀以外の時に神様はいなかったと信じられたようだから、今もその面影が残っていると言ってもいいだろう。
コメント
“住吉大社” への2件のフィードバック
こんにちわ
梅雨の季節に入りました、とても蒸し暑い日々です
面白い記事が教えてもらったので、見せようと思います
http://www.meitai.net/archives/20080116/2008011604.html
Sherryさん、コメントをありがとうございます。外国人の神職ですか。その人について聞いたことがあったが、もう神職として認められたことを知らなかったので、教えてくれてありがとう。