ある日突然、警察に呼び出されたら、どうする・どうなる

タイトルは長いね。

この本を買ったら、ゆり子に見せたがびっくりして「なぜそういう本を買ったの?」と聞いた。理由は二つある。

まず、犯罪を犯すつもりは全くないからこそ知っておきたいのだ。逮捕されたら、本当に突然になるので当時に準備する可能性はない。そして、間違えて逮捕されたら、どうやって反応して冤罪まで落ちないようにしたらいいか知りたいだろう。取り調べに応じられないので、法律上の義務や権利が分からないなら大変なことになってしまうかもしれない。

そして、私はイギリスで生まれ育ったので、常識が違う。例えば、イギリスの常識は、逮捕されたら電話もできるし、取り調べは必ず録音されるし、警察署に着いたとたんから国選弁護士が提供されることなどある。これは全て日本で間違いだそうだ。国選弁護士は、四日目からだし、重大な犯罪に限られているようだ。録音などは殆どないそうだが、それは本当にびっくりした。そして、警察官の圧迫で容疑者が嘘の自白することもあるようだ。イギリスにおそういうことがあった。特に20年前に大きなテロ事件があって、十人が逮捕され、起訴され、有罪になった。イギリスには死刑はないが、裁判官が「死刑があったら与える」と言った。だが、全て冤罪だった。自白は警察官の圧迫で強制的に作られたし、他の証拠は警察官の捏造だったので、十五年後控訴になって、無罪の判決は出された。それ以来、録音は義務づけになったそうだ。弁護士の件で、イギリスのアドバイスは、逮捕されたら即座弁護士をいらいしろということだ。日本もそうだそうだが、より難しいようだ。

一方、イギリスで裁判官の許可なしに警察が逮捕できるし、裁判所で拘束延期の許可を請求するのは一週間以上だから、イギリスのほうがいいなどとは言えない。裁判員は今日本にはないのはちょっと驚いたが、それはイギリスで千年以上その制度が続いてきたからだ。常識が非常識になるね。

つまり、勉強になった。ニュースで聞く表現(再逮捕とか、書類送検など)の謎も解かれたし、今住んでいる国の構成がもう少し分かってきたような気がする。


投稿日

カテゴリー:

投稿者:

タグ: