やはり日本の出版社は、分かりやすいタイトルを選ぶね。日本のしきたりを全面的に紹介する本だ。作法から人生の節目を経て年中行事まで説明するので、勉強になった部分は少なくない。
ただ、最初の方に信頼感は大きく損なわれた。それは、神社の参拝の作法を紹介するところだった。要するに、間違った。まず軽く二礼してから二拍手、そして最後に深く一礼すると書いてあるが、最初の二礼も深くするのは正しい。私が知っている範囲には間違いがあれば、私が知らない部分にも間違いがある可能性もあると思いざるを得ないのだ。だが、知っている範囲のなかには正しい情報もあるし、正しい情報のほうが多いので、とりあえず信じてもいいと思う。
特に役に立ったのは、旧暦に着いての長い分がある。十干と十二支の旧暦との関係も説明されるので、やっとあちこちで断片的に拾った情報を編んで、旧暦の形が分かったような気がする。特に二十四節季は、旧暦の時代でも太陽の動きに基づいたことはやっと分かった。
そして、日本の独特な伝統的な占いも紹介される。詳しく分からなくてもいいが、一応どういうことか知りたかったので、よかった。そして、読み方なども書いてあるので、赤口は「せきぐち」ではなく「しゃっこう」だということが分かった。
面白いことに、筆者は占いを信じるようだが、六曜の占いを信じないと言った。確かに日にちを六つに分けて占うのは大雑把すぎるが、人間を生まれ年によって十二組に分けることも大雑把なのではないか。私は、こういう占いが信じられない。
つまり、情報は完璧ではないので、ちょっと慎重に使う必要があるが、分かりやすく沢山のことを紹介する本で、悪くないと思う。