近代の成立

日本史講座というシリーズを読み続けている。もう第8巻になって、近代の日本社会がテーマになった。要するに、明治時代は中心だ。いつもの通り、扱われたテーマは幅広くて興味深い。例えば、2章は「宗教」と「市民」という言葉の発生と使い方について語っている。明治時代に、神道は宗教ではないと強調する人はいたが、現代から見たらそれはあり得ない。だが、当時の「宗教」の使い方を検討すれば、神道に妥当するかどうかは本当に疑わしいようだ。つまり、当時の言葉遣いから見れば、神道は実は「宗教」ではないと言える。だが、その理由は「宗教」を紹介した人の目標は、キリスト教を昂揚することだったからだ。キリスト教を優秀に見せるために「宗教」の定義を定めたので、神道の内実と合わなかった。確かに神道とキリスト教が大きく異なるので、これは想像し難くない。だが、より客観的な定義を定めたら、神道も宗教だと言える。

政治の展開についての章は比較的に多いが、民権運動などの現象を見たら、やはり民主主義も日本に根強いと思わざるを得ない。軍国になった歴史は唯一の可能性ではなかったことは明らかだし、現代の制度の種も近代に十分あったと言える。それには、側面が二つある。一方、励ましになる。民権などは、日本の文化には根強いなら、現代の寛容的で民主主義的な社会が続く可能性は高いからだ。他方、警戒だ。民主主義が根強く見えた時代にも、逆にファシズムに陥った歴史があるので、どこの国を考えても同じ恐れがまだあるのは忘れるわけにはいかないからだ。

歴史を勉強する、現代をより深く理解し、将来の機会や危険が分かると思う。だから、現代社会に生きている私たちにも必要な学問だと述べたいのだ。


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