日本語と神道

この本を買った理由は、作者が二年前に國學院大學の神道講座で講義をして、内容の一部を紹介してくれたからだ。日本語のやまとことばの語源を探って、神道との関わりを明らかにして、神道の意味を紹介する本だということができる。語源の説明は、古語辞典からとっているが、作者は言語学者ではなくて、神道者だから、それは序文にも説明されて、当然だろう。神道に対しての内容は興味深い。

一つは、天皇を神道の中心に据えることを主張するところは少なくないことだ。欧米の人が神道を論じるときに、現代の神道に天皇の位置はまだ重大だとよく言われるが、私の勉強や経験でそうとは言わない印象がある。天皇は無関係とも言えないが、重要な役割とも言えないようだ。だから、読んだ評価と合う場合に遭ったら、興味深いことだ。やはり「神道」について一般的に言うのは難しいが、全面的な見解に至るのは目標だから、他の学者の評価も評価するためにこのような勉強も必要だ。

もう一つは、最後の後書きで書いてあることだ。「別に神々を意識しなくてもよいのであろう。」との表現だ。欧米の宗教観から考えたら、これはあり得ない表現だから、印象的だ。そして、本の本文からの印象は、作者は保守的な立場から書いていることだから、神道で、このような意見は保守的だと言えるだろう。菅原道真の短歌を引用して意見を裏付けるので、神様もそう思うということだ。神道の信者の考え方は、キリスト教などの信者と大きく異なることは、また意識した。


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コメント

“日本語と神道” への1件のコメント

  1. sherryのアバター

    もっと深い本を読むなら、この本お薦めです

    日本語の起源―日本語クレオールタミル語説の批判的検証を通した日本神話の研究 (単行本)
    田中 孝顕