この本も神社新報者出版の本だから、アマゾンで買えない。神社界の新聞から集められた記事からなって、全国の神社で行われた教化活動を紹介する本だが、神職や神職になりたい人向けに参考になるための本だ。私にも興味深い。
まず神社界で「教化活動」というのは、本当に幅広いのだ。祭りは勿論、陶芸教室やミニマラゾンまで及ぼすようだ。定義を抽出しようとしたら、「神社や神職と接することを促す活動」だと言えるだろう。宗教的な内容は全く必要ないようだ。(宗教的な内容があってもいいけれどもね。)西洋の「教化」のイメージとちょっと違う。だが、神道、特に神社神道、の特色を考えたら、有効なはずだ。教義はないとよく言われるし、本の中で引用された神職もそのような言葉を出すし、実践を基本にする宗教だから、場所や人と接したら、自ずと神道の世界に溶け込むと言えるだろう。神社に毎週陶芸のために通ったら、神職と親しくなったら、祭りがあると行きたくなる傾向はつよいのではないかと思えるだろう。
そして、画一性は全くないことだった。本当に神社の状況や神職の趣味によって決められたようだ。それはいいことだと思う。農村に鎮座する神社に有効になる活動は、神田明神に有効になる活動と全く違うはずだからだ。この多様多彩な形を神社本庁が応援するのはいいと思う。
ただ、本が出版されたのは25年前なのだ。紹介された活動がまだ続くかどうかは疑わしいし、現状に合うかどうかも疑問することだ。少子化の前の時代だし、過疎が始まったと言っても現在のように酷くはなかった。都市化も進んで来た。だから、養成講座に使うために新しい改訂版が必要となるのではないだろうか。新聞にはまだこのような内容が掲載されているそうだから、素材があるはずだ。
神社新報を読み始めたらいいだろう。