“a few”と”few”

今日ちょっと英語について書きたいと思う。レッスンで何回も教えることがあるが、この点を間違える日本人は多ければ、ブログで読んで分かる人もいるのだろうと思った。今日は、昨日説明したa fewとfewとの違いを説明する。

両方は少数という意味だが、使い方は別だ。fewというのは、少数で足りないという意味だ。一方、a fewと言うのは、少数なのに、見逃すわけにはいかないという意味だ。”Few British people speak Japanese”というのは、日本語ができるイギリス人は少ないと言う意味に加えて、日本語ができるイギリス人が何かに足りないという意味もある。例えば、イギリスへ旅行で行くつもりだったら、日本語のみで済ませるかどうかを聞いたら、”No. Few British people speak Japanese”と言える。一方、”A few British people speak Japanese”と言ったら、日本語ができるイギリス人は少ないが、この場合関係があるという意味だ。例えば、日本語をイギリス英語へ翻訳して貰いたいとしたら、それは可能かどうかと聞いたら、”Yes. A few British people speak Japanese”と答えてもらえる。

よくある勘違いは、両方は少数とはいえ、fewよりa fewの方が多いという思い込みだ。確かにそういう場合は多いが、基本の違いは以上の通りだ。足りないか、見逃すわけにはいかないか。例えば、英語で「Few Japanese people pay much attention to politics, but a few are very active」と言ったら、人口を全面的に考えたら政治に興味を持つ日本人が足りないが、その興味を持つ人の中に積極的に活動して国に影響を与える人もいるという意味だ。A fewの人はfewの人の中に含まれているので、a fewの方が少数だ。この例文は、ごく自然な英語だ。

ちなみに、a littleとlittleは、同じ使い分けで、数えられない名詞と一緒に使う言葉だ。

レッスンで普段なら英語で説明するので、日本語で説明するのはなんとか新鮮な気持ちだ。と言っても、何となくこの英語についての記事が日本人に役に立てばと思う。


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コメント

““a few”と”few”” への2件のフィードバック

  1. 引佐の光のアバター
    引佐の光

    それでquite a few =多い という意味になる理由がはじめてわかりました。a few(少ない)にquiteがつくと、どうして「多い」という意味になるのかずっと不思議でした。
    「とてもとても見逃せないほど」ということなのですね。言葉は、おもしろいですね。ありがとうございました。

  2. チャート・デイビッドのアバター
    チャート・デイビッド

    その通りです。コメントをありがとうございます。