人間には、分からないことは多い。
それは、当たり前のことも含める。例えば、私には来週生徒さんが何人実に授業を受けるか分からない。予約の数が分かるが、事情によってキャンセルすることもあるし、緊急に予約することもある。将来はどうなるか分からない場合は多い。そして、他の人間の心理が分からないことは殆どだ。長い間親しめた人の心理が何となく分かる場合もあるが、驚くこともある。知らない人なら、予測できないことは多い。好み、反応、本音、相応しいと思う建前は全てそれぞれだ。
そして、もう少し深い意味で考えれば、科学でも分からないことはまだ多い。宇宙の誕生は勿論、地球の生命の誕生も分からないし、物理学の一番尊重される理論は合わないので、間違っている可能性は見逃しては行けない。宗教といえば、証拠はあまりないので、信じるべきかどうかさえ疑われる。
しかし、この無知の中でも生きる必要がある。人と接したり、将来の計画を立てたり、環境を検討したりすることは人生に必要不可欠だ。だから、謙遜しながら生活するべきだ。如何に証拠があっても、如何に自信を持っても、間違っている可能性を忘れてはいけない。忘れる人は多いと思うが、私がそういう人にならないように気をつけたいと思う。