新・黒船の世紀

この本は、交通機関の立場から日本の国際化やグロバリゼーションへの対応を論じる様々な有識者のインタービューを集める本だ。実は、私の生徒の一人が編集に協力したので、生徒から貰った本だった。読むことに大変時間がかかったが、いよいよ読み終わった。(時間がかかったというより、置きっぱなしになった期間は長かった。タマオの執筆に時間を注いだりしたからだったね。)

全面的に、興味深い本だ。意見は様々だし、国際化などを様々な側面から論じるので、考えさせてもらった。数回、イギリスの外資の受け入りが掲げられたが、それはイギリスで問題視される。そして、日本人の自己批判を読んだら、日本人がイギリスを模範として挙げたら、びっくりしてしまった。なぜなら、イギリスでイギリスの自己批判で日本を模範として挙げることは多いからだ。やはり外から見たら分からないところは多いし、論理に役立つところのみに視線を傾けることは多いだろう。日本人に日本の利点が分からないという有識者も本にいるが、私もそう思う。西洋を真似しないほうがいいと私が強く思う。特に普段真似しようとする点は、日本の方がいいと私が思う点は多い。

逆の具体的な例は、ある文章で日本がソフトのサービス業のノウハウを輸出した方がいいと言いながら、鉄道を例として挙げた。最近イギリスで日本製の列車を購入することになったが、そのニュースの反応として「日本の会社にイギリスの鉄道を委託したらいい」という声も多かった。私もそう思う。イギリスでも日本でも鉄道をよく使うが、比べ物ではない。日本の方が大幅に優秀だ。東急がイギリスの鉄道を経営することにしたら、大歓迎になるだろう。

グローバルとローカルな問題も本でちょっと掲げられたが、読みながら考えざるを得ないことだった。世界中が均質化したら、それは大変よくないと私が思うので、それを避けながら開国するために、どういう政策や方針が必要なのだろうと思った。私は、日本が鎖国すべきだと思わないのは言うまでもないだろうね。分化を保ちながら開国するのは大事だが、やはり方法は難しい。

だから、考えの刺激として、この本を勧める。現状も将来も、国際化と深く関わっているので、考えるべき話題だとも言える。


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