昨日ブザー・ビートが終わった。最後の結びについて書くので、まだ見るつもりがある人には、このブログを読まないほうがいい。
では、先週指摘した三つの叶いが勢揃いになってしまった。正直に、ちょっとがっかりした。その上、うつと菜月がつき合って、代々木よ金沢もつき合い続けた。マイとシュウジが結婚するのはいいけれど、キャラクターの全てがハッピーエンド、そして純粋なハッピーエンドにあったのは、なんといってもちょっと残念に思わざるを得ない。そして、うつと川崎コーチではなく、うつと菜月だった。同性愛の噂が番組の仲でも流行ったが、脚本家の計画がプロヂューサーなどに禁じられたのではないかと思ってしまった。
納得できない点は、諦めずに頑張ったら夢が必ず叶うというメッセージだ。嘘だ。頑張らなければ、夢が絶対叶わないのは事実だが、叶うには努力も運も必要だ。北川景子さんのキャリアでもこれが見える。16歳の時に街でスカウトされたそうだ。それは運だ。そして、すぐにモデルと俳優として選ばれたそうだ。それも、運の外ない。経験なしに、外見に頼るしかなかった時期だったはずだし、外見も運の一つだ。努力はそれからだったが、ワイルド・スピードに選抜されたことも、間宮兄弟に選抜されたことも、運だったと言えるだろう。その後、運の役割が少なくなったと思う。努力して、評判を得て、ドラマ毎に運があったが、まったく選抜されないはずはなくなったと思う。特に、大学を卒業するか否かプロジェクトが連続的に入ったようだから、もう運の境域から出たのは明らかだ。だが、最初には運は必要だった。
キャラクターの莉子も同じだ。演奏団に入ったら、努力で夢を活かしたが、入る機会は運だった。
だが、特に運に恵まれずに頑張っても、幸せになれると私が思う。元々の夢がそのまま叶わなくても、人生は失敗だとは限らない。ちょっとドラマでそのような現実味が欲しかったなと思う。運なしに幸せになる人を描かれるドラマはあまりないだろう。
と言っても、DVDをもう予約注文したので、やはり楽しいドラマだった。キャストもスタッフもよく頑張ったと思う。
ところで、最終回で北川さんが一つの英語を台詞を言った。発音は大変奇麗だった。吹き替えられたのではないかと疑うほど奇麗だった。だが、北川さんの声に聞こえたし、さすが俳優で発音に敏感だし、アメリカで留学したこともあるので、本人の発音だと思う。ただ、アメリカの発音だった。まぁ、仕方ないね。イギリス英語は、日本でマイナーだよね。残念ながら。