移民と文化

他国に移住すれば文化の問題が発生する。国によって文化が異なるので、移住すれば生まれ育ちの文化と異なる文化の中で生活することになるのは避けられないことだ。この現実とどうやって取り組むべきなのかという問題がある。

一つの意見は、移住する人が元の国の文化をそのまま保つべきだということがある。だから、移民がいる国が多文化社会になる義務があると述べる。私は、やはり賛成できない。別な国に移住すれば、自分の生活を変える予定で移るべきだ。食生活を始め、様々な日常的な点を保とうとすれば、段々大変な問題に積み重なる。費用が多く必要になるし、周りの環境がいつも生活に邪魔をするからだ。費用の問題は明らかだろう。日本で洋風のベーコンが食べたかったら、輸入品しかないので、値段は高い。チーズも同じだし、イギリス産のチーズはなかなか入手できない。(それは悲劇だと思うが、今日のトッピクと別な話題だ。)環境が邪魔になることは、日本人の普通の生活が円滑に進めるようにお店などが構えられたからだ。別な生活を送ろうとしたら、商品の位置などが不便になるのは当たり前だ。そして、移住を決めたのは、移民だ。行き先の国ではない。だから、変わる義務は、移民にあると私が思う。

一方、前の文化を完全に塗り潰すべきもない。どこの国でも、文化は完全に均一になったというわけはない。日本は多分世界的な立場から見たら特に気質な国だと言えるかもしれないが、東京の文化と大阪の文化が異なるのは常識だ。青森県の文化も考えたら、やはりある意味でもう多文化社会だ。そして、国の文化には輸入された要素は多い。イギリスなら、キリスト教は渡来した宗教だ。日本なら、仏教はそうだ。移民の文化が日本の文化と接して、新しい価値がある日本の文化を産む可能性は高いと私が思う。イギリスでカレーなどの食生活が移民の影響で大きく改善したと言えると思う。

だから、重要なのは、外国から来た人が新しい国(新国?)の文化に溶け込める措置だ。日本の場合、外国出身の歌舞伎役者や茶道の達人がびっくりするほどではなかったらいいと思う。日常的なレベルで、道を開いて、歩みやすくしたらいいと思う。鎖国せずに文化を守るのは、外国人に文化を開くことだと思う。今の顕著な例はアメリカの文化だ。外国人には解放されるが、世界中一番強い文化だとも言える。


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