今朝暁の茶事に行ってきた。
茶道を学んだ方には分かると思うが、勉強したことがない方も私のブログを読んでくださると思うので、私が分かる範囲まで説明する。私は全然詳しくないので、体験の上でするのは基本だ。だから、学んだ方が私の誤解を見つける可能性は高いので、ぜひ訂正してください。
では、暁の茶事は、曙の前後に行う茶事だ。そのために午前3時から始まったわけだ。間に合うために、ホテルに泊まって、3時間ぐらい寝てから起きて、着物を着ることになった。男物はやはり女物より簡単だから、ゆり子の指導と昨日の練習のお陰さまで、無事に着られた。ただ、時間が経ったら、着物が緩んでいったので、襟を直すことは多かった。もし何回も着ることになったら、その問題と挑戦したいと思うが、男性には着る機会は少ないよね。幸い、他の出席者が皆着物を着たので、着てよかったと思った。ところで、出席者は六人だった。
三時ぐらいお茶室に着いて、蝋燭の灯籠がある暗い道をちょっと歩んで、待合室に辿り着いた。先ず待合室で名前を書いたり、甘酒を飲んだりした。私は、基本的に酒を飲まないので、形としてちょっとだけ飲んで、友達に残りを飲んでもらった。そして、茶事が本格的に始まった。茶室の庭に入って、屋外の待ち合い場所で座って待った。炭を使った暖める装置があったが、昨日の夜は比較的に暖かかったので、快適だった。茶室に入る前に、外の石の桶(正式的な呼称があるはずだが、私には分からない)で手を清めた。
それから前茶だった。これは「茶事」のイメージの通りだった。主催したのは、石州流のある家元だったが、弟子さんが実に行った。それは、家元はもう80歳を超えて、物理的に難しいからだと思う。ずっといてくれて、様々なことを丁寧に説明してくれた。主席の出席者(また正式な呼称を忘れてしまった)は織部流の先生だったので、茶道のことを深く家元と一緒に論じた。やはり私の理解は薄いので、詳しく分からなかった所は多かったが、受け継がれてきたものや流派の関係についての話で、茶道の奥深さに目覚めさせた。
では、前茶に戻ろう。形式をちゃんと守ってお茶を作って出してくれたので、見ることも楽しかった。飲んでから、炭を新しく入れて、香を加えて、釜にお水を入れ替えて湧かし始めた。これは暁の茶事のポイントの一つだそうだ。前茶は、湧かしておいたお湯で作るしかないが、朝の茶(のような呼称だったが、メモを取るわけにはいかなかった)のためのお湯を、茶事の間に湧かすことだ。
そして、香の容器を見せてもらった。それは、石州公のものだったという。現在のタイのところで作ったもので、大変貴重な400年以上の歴史を持つものだった。私がちょっとびっくりしたので、出席者が見えるために回されたことだった。手を出して、持って、よく見ることになった。やはり、これは茶事の常識なのようだが、恐るべきことだった。幸い、損なわずに済んだ。その後、織部公が作った茶杓も石州公が作った茶杓も見せていただいて、上品の珍しい焼き物も見せていただいた。まるで博物館のものに手を触れるかのようだった。これはやはり感動のひとつだった。
前茶が終わったら、懐石料理になった。この間、雰囲気がちょっとリラックスしてきたので、私が正座の限界に着いたら、崩すことができた。それでよかった。正座の練習をするとしても、三時間はまだ無理だ。最後の方に、茶道を教えない日本人の方も崩したので、「私だけじゃなくて良かった」とつい思ってしまった。料理は美味しかったし、右に座った主席の方の作法を見ながら食べた。やはり、私は素人で、作法がさっぱり分からなかった。だが、茶事の後の話によると、石州やこの家元の特徴は、形式より精神を重んじるということだそうだから、許していただいたような気がする。
食べ終わったら、一時茶室から出ることになった。だが、どうしてもにじり口が開けられなかったので、別な出口から出た。外で、曙が丁度始まったところだった。庭で薄明るい空を見ながら、待った。
茶室に戻ったら、(にじり口はもう直ったので、正式に入れた)最後の茶事が始まった。濃い茶の抹茶で、お茶よりお汁のような濃さだった。私にとっては初めてだった。それを飲んだら、またより薄いお茶を飲ませていただいた。私の座る場所は、ちょうど良かった。濃い茶の作る作法をきちんと見られたし、やはり素晴らしい。もともとの必要な振る舞いには形式が着いていたのは明らかだった。茶事の間に何回も思ったのは、私の知識不足でちゃんと鑑賞できないことは多いのだった。「これにはやはり意味がある」と分かったが、どういう意味なのか、それまで理解が至らなかった。
終わったのは、7時過ぎてからだったので、4時間以上の茶事だった。本当に茶道の醍醐味を味わった気がするが、理解不足のせいで豊富さがちょっと無駄になってしまったような気がする。
大変貴重な体験だったので、招待してくださった家本先生にも、紹介してくださった生徒さんにも心から感謝を申し上げたいと思う。