私の生徒さんにはよく問題になる日本語の語彙は、「認める」だ。問題は勿論英訳だ。辞書でひいたら、最初に出てくる言葉は「admit」なのようだが、それは間違った翻訳になる場合は多い。
admitは、自分が悪いことをしたのを認める場合に限られている。「悪いこと」を広い意味で受けてもいいが、謝る時に使う言葉として覚えたほうがいいと思う。例えば、「He admitted that he hadn’t done his homework」で、「かれが宿題をしていないのを認めた」という。日本語で、必ずしも「認める」になるとは限らない。供述する、表す、明らかにするなども場合によっていい。
より多く当たる「認める」の翻訳は、「recognise」という言葉だ。recogniseには複数の意味があるが、この場合権利を持っている人や団体が何かを認めるということだ。「The government recognises this as an English qualification」は、「政府がこれを英語の資格として認める」という意味だ。