地下鉄の座席

日本にいる外国人の間で変な噂が流れる。それは、電車がいかに混雑しても、外国人の多なりにある空席に日本人が絶対座らないという。バカな噂だと思わない。特に東京の朝ラッシュの真最中に空席を無視するはずはない。ゴリラが座っても、となりに座って「ラッキー!」と思う人もいるだろう。それに、私の経験は反対の方だ。今日もその例だった。今朝、出張レッスンがあったので、東京に行ってきた。行きは、座ることは絶対無理だったが、帰りはお昼ぐらいだったので、ちょっと空いているところがあった。だが、私が乗った車両には、人の座り方で座れる幅はなかった。私が何も言わなかったが、座っている日本人がちょっと縮小(?)して、座れる空席を作ってくれた。

だから、この噂がどうやって始まったか考えて、不思議に思わざるを得ない。唯一の仮説は、人によってであることだ。私は多分怪しく見えないだろう。隣に座っても問題にならない、と。だが、態度や身振りで怖そうに見える外国人もいるだろう。そういう外国人は、外国人であるから隣に人が座らないと思い込むのだろう。それ以外の理由が思い浮かばない。だから、自分の体験の上で一般論を作ることは、危ないことだと言える。とはいえ、日本人が気にしない外国人は私だけであるはずはないよね。

本当に不思議な噂だ。


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コメント

“地下鉄の座席” への4件のフィードバック

  1. sのアバター
    s

    私の場合は、国籍、人種に関わらず、太っている人、臭い人、怪しい人の隣には座りたいとは思わない。
    一般的にもそういえると思う。
    日本人は肥満率が低いので結果として外国人(もしくはそのように見える人)の横には座りたがらない傾向があるかもしれない。
    “すべての外国人は怪しい”と思う人は別として、xenophobiaやdiscriminationとは関係ないと思っている。

  2. チャート・デイビッドのアバター
    チャート・デイビッド

    @s コメントをありがとうございます。私もそう思います。人種より、個人の雰囲気が原因になるのではないでしょうか。

  3. takai junのアバター
    takai jun

    こんにちは、
    今回は列車内で外国人についての私の経験。
    子どもを保育園に送るため、子どもを抱いて列車内に立っていたときのこと。
    座っていた外国人が席を譲ろうとしてくれた。
    大人の男が席を譲られるなど「男がすたる」ことかも知れないが、重そうな2歳児を抱えていたので、配慮してくれたのだろう。
    すぐに降りる予定なので辞退したが、気持ちの良いマナー・経験だった。
    日本人ならそうしないだろう。
    「幼い子どもを抱えた場合、保護に値する」これは本来普遍的な価値判断と思う。
    彼にとって、それが父親の場合でもこの道徳的基準が当てはまったようだ。
    私と娘は、ありがとうと言って次の駅で降りた。

  4. チャート・デイビッドのアバター
    チャート・デイビッド

    @takai jun コメントをありがとうございます。実は、私が重そうなぐっすり眠っている2歳児を抱えた時に、バスで席を日本人に譲ってもらいました。乗ったばかりのところでしたので、感謝をこめていただきました。ですから、日本人もそういう風に配慮するようです、