中島八幡神社

拝殿の瓦葺きの屋根と本殿の銅板葺きの屋根
瓦葺きの屋根は神社には基本的に珍しいそうだ。
日曜日に参拝した二つ目の神社は、中島八幡神社{なかじまはちまんじんじゃ}だった。中島八幡神社は、稲毛神社{いなげじんじゃ}の神職の兼務社だから、参拝した時に誰もいなかった。にも拘らず、境内社は四つあったし、境内は奇麗だった。社務所は、町内会館としても使われるそうだから、そのために管理する人がいるのだろう。境内社の祠の殆どは、神明作り系だったが、厳島{いつくしま}神社の境内社は、簡易春日{かすが}作りだった。宗像系の神社の作りは普段そういう形だろうと思った。

建築でもう一つ興味深いことに気づいた。社殿は八幡作りだったが、八幡神社だからそれは驚くほどではない。しかし、珍しいことに、拝殿は瓦葺きだ。神社の屋根は、お寺の屋根と違って、瓦葺きを避けることは普通だ。藁葺きもあるし、板葺きも多いが、瓦葺きは寺建築の特徴の一つだと言われる。写真をチェックしたら、先に参拝した大島八幡神社の社殿も瓦葺きだから、川崎の地域の慣習だったのだろう。中島八幡神社で気づいたことは、拝殿は瓦葺きだったものの、本殿は銅板葺きだということだ。この組み合わせはうっかりすることではないので、きっと理由があった。機会があれば、ちょっと聞きたいと思うが、どうやって聞いたらいいかまだ分からない。さらに、誰に聞いていいかも分からない。稲毛神社の社務所か、中島八幡神社の氏子の総代か。

研究が進めば、このような問題を解決しなきゃ、と。


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