
建築でもう一つ興味深いことに気づいた。社殿は八幡作りだったが、八幡神社だからそれは驚くほどではない。しかし、珍しいことに、拝殿は瓦葺きだ。神社の屋根は、お寺の屋根と違って、瓦葺きを避けることは普通だ。藁葺きもあるし、板葺きも多いが、瓦葺きは寺建築の特徴の一つだと言われる。写真をチェックしたら、先に参拝した大島八幡神社の社殿も瓦葺きだから、川崎の地域の慣習だったのだろう。中島八幡神社で気づいたことは、拝殿は瓦葺きだったものの、本殿は銅板葺きだということだ。この組み合わせはうっかりすることではないので、きっと理由があった。機会があれば、ちょっと聞きたいと思うが、どうやって聞いたらいいかまだ分からない。さらに、誰に聞いていいかも分からない。稲毛神社の社務所か、中島八幡神社の氏子の総代か。
研究が進めば、このような問題を解決しなきゃ、と。