『選択』の雑誌をまで遅れているが、6月号の一部を読んだので、7月号に進む。年末までに追い付けるかもしれないので、頑張る。
さて、今日論じたい話題は、6月号に掲載された記事の主張だ。記事のタイトルは、「地等にも忍び寄せる外資の手」なのだが、主旨は、中国の個人や法人が日本の水際を購入することは怖いことだ。この記事を読んだら、違和感があった。先ずは、タイトルだ。「忍び寄せる」といえば、密かに近寄る印象を与えるが、記事の中の詳しい内容を見たら、例として掲げられた離島の場合、密かにどころか、地方自治体の全員動員で歓迎されるそうだ。自治体と交渉しながら、自治体のプレゼンを考えながら手に入れようとすることは、「忍び」何かだとは言い難いのではないか。
そして、なぜ中国人が所有権を握ったら危ういかというと、水源林に被害を与えたり、水際の保存に損なったりする問題を語る。これは本当の問題だが、私有地に伴う問題だ。私有地の使用は、地主の気ままだから、水を清浄する林を伐採することは少なくないし、海岸で別荘などを乱立することもある。これは、地主の国籍に関わらない問題だ。日本人であれば、日本の環境などに配慮するというと、そうではない。水俣病などの公害歴史を見たら、それがよく分かる。実は、記事の中でもこのような土地を公有地のままにしたほうがいいとも述べる。
もう一つの恐れるべき理由として、中国人が水際の土地を所有したら、国際犯罪の拠点にして、密貿易や不法漁業を促したりするし、感染病の入り口にもあると書いてある。これはちょっと極端な話だと思う。日本人の所有者でも、国際犯罪組織と手を組んで、このような拠点を作り出すことができるだろう。さらに日本人の所有者であれば、近所の警察官には疑う理由はないので、この方法には犯罪者の立場から考えたらより良いのだろう。
結局、特定の種類の土地は私有地になったら危ういのが擁立されたが、外資、特に中国系会社や人の所有地になったら問題が深刻になる証拠は全くないと思わざるを得ない。「安易な「外資脅威論」に与すべきではない」とも書いてあるが、結局避けられなかったと私が思う。
コメント
“「国土侵食」?” への2件のフィードバック
認識が甘いですよ。
下記ご一読を。。
●日本の水源地が狙われている
http://www.youtube.com/watch?v=yyp-3r0qeZo#t=1m10s
http://www.youtube.com/watch?v=UO0KlQZZH4w
●東京財団:国土資源保全研究プロジェクト
http://www.tkfd.or.jp/research/project/project.php?id=63
●奪われる日本の森―外資が水資源を狙っている―
http://www.shinchosha.co.jp/book/323741/
●【水 異変】狙われる水源地
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/100726/trd1007261605006-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/100727/trd1007272159009-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/100729/trd1007290859005-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/life/environment/100729/env1007292214001-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/life/environment/100731/env1007310107000-n1.htm
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日本人の生命にかかわりかねない水源地買収は、安全保障の問題にも関係してくるはずだ。
アジアでは、ほとんどの国が外国人の土地所有を強く規制している。インドでは原則外国人の土地所有は不可能。韓国でも国内法に基づき、申告または許可申請が必要になる。
日本ほど、外国人が制限なく土地を所有できる国は、世界的にみればむしろ異例の存在といえる。
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●日本の森と水、むさぼる外資
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100329/crm1003290107000-n1.htm
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日本の土地制度が諸外国に比べて極めて強いとも指摘。いったん外国資本に所有されると、それを手放させることが難しい
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@koaro 様、コメントをありがとうございます。今紹介してくださった記事を読んだり、ビドエを見たりすることに暇が足りませんが、ちょっと余裕が出来たら調べたいと思います。貴重な情報を紹介してくださって、誠にありがとうございます。