インタビュー

今日インタビューされた。報道陣ではなかったのは言うまでもない。川崎市外国人市民代表者会議のオープン会議に参加してくれた大学生だった。ゼミの教授でオープン会議に連れられたようだし、ゼミの宿題として日本に住んでいる外国人の人生談を聞くことだったそうだ。オープン会議の後の交流パーティでちょっと話してから、私をインタビューしたらどうかと言ったので、今日川崎駅の喫茶店で待ち合わせして、インタビューした。

インタビューされている間の決断は私にも面白かった。もちろん虚偽な話はできないが、人生のすべてを語るわけにはいかないことも明らかだ。先ずは、ほぼ40年間を2時間で語るのは無理だ。そして、他人のことに抵触する話もあるので、それを避けるべきだ。しかし、匿名で友達について語ったら或る程度言ってもいいので、これが厳しい制限にならない。だから、人生を編集する必要がある。一番重要なことを語る方針もあるが、何が重要であるかを決めることも、人生の編集だ。そして、相手の興味を惹くこともいいが、これで自分の人生を素晴らしく見せることになる。どのような印象を与えたいかについて考えながら話すことも当然だろう。

今回のインタビューで、日本に住み着いた状況までの経緯を説明することは重要だったので、幼い頃から日本に興味を持ったこととか、大学の時代の日本人の彼女がいたことなどに触れるのは当然だったが、10年間の哲学の研究についてあまり語らなかった。インタビューの環境が変わったら、私の話も変わる。そして、ある逸話が偶然に思い浮かんだ。話で触れた重要ではないことが連想させたので、逸話を披露したが、別なインタビューになったら、思い浮かばない可能性は高い。

正直に人生を語る方針だったが、またしたら、かなり違う話になると思える。だから、人生の真実は何かという質問には答えはないだろう。編集したら、必ず解釈になる。嘘は嘘だから、「正しくない話」があるが、「正しい話」は幾つかあると思わざるを得ない。歴史も同じだろう。だから歴史問題の解決が難航になるのではないだろうか。


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