ゆり子が足の指の骨を折ってしまった。水曜日の朝にキッチンで慌てたのでテーブルの脚に強く打っ付かった。もちろん、その時は痛かったが、夜に帰った時もまだ痛かったし、黒くなったし、形もちょっと変だったので、私が「折ったんじゃない?病院に行った方がいいよ」と言った。だが、仕事の日に行く余裕はないと訴えて、ゆり子がすぐに行かなかった。
結局、土曜日にまた病院を勧めたが、真由喜が抵抗した。ちょっと真由喜のことではないことを説明してから、納得したようだったので、ゆり子と真由喜が整形外科に診てもらった。ゆり子によると、病院で真由喜がゆり子を励ましたそうだ。「痛くないからね」などと言って、ゆり子を慰めようとしたそうだ。それはやはり可愛い。そして、レントゲンをしてもらったら、やはり骨折だった。今足の指には小さいギブズがあるが、歩くことはまだできる。但し、ちょっと痛そうで、走ることはできなさそうだ。だから、昨日のコンサートなどはちょっと大変だったようだ。
全治まで一ヶ月ぐらいがかかるというので、暫くの間ゆり子がゆっくりする。