溝口神社

本殿に向けて境内の風景。人が10人ぐらい集まる。溝口神社{みぞのくちじんじゃ}は、天照大神を祀る神社で、大山街道に面して溝口周辺の一番大きい神社だ。神社のホームページによると、江戸時代に神仏習合の状態で建立されたそうだが、明治維新の後で天照大神を勧請して、近所の鎮守の神社になったそうだ。溝口によく行くので、二、三回お参りしたことがあるが去年大山街道を歩いたらまた立ち寄りお参りした。びっくりすることに、私がお参りした日にちは普通の日曜日だったが、境内がかなり賑わった。思ったより人気がある神社なのようだ。確かに溝の口を歩いたら、神社の行事の宣伝を掲示板に見るし、駅やショッピングセンターに近いし、住宅地も少なくないので、条件は揃っていると言えよう。今年できれば例大祭に参拝したいと思うが、白幡さんと重ならないかどうか確認する必要がある。

溝口神社の本殿の倉のような壁と窓今回参拝したら、お参りしてから御朱印を社務所で頂いたし、境内を見学した。ちょっと興味がある点を見つけたので、ここで紹介する。

先ず、本殿の構造だ。写真でみえるように、土蔵のような構えだが、このような本殿は珍しいと思う。木造は基本で、窓を空けることもほとんどないようだ。この構造には理由があると思うが、現実的な理由か、神社の由緒の上の理由か、単純に「たまたまそういう建物だった」のような理由か、わからない。機会があれば聞きたいと思うが、機会はないだろう。

そして、境内社の稲荷社が鎮座するが、珍しく鳥居は朱塗りではない。短い参道で鳥居が二つあるが、色は灰色の石のままだ。「稲荷神社なら赤い鳥居は目印だ」と堂々と言ったことがあるが、やはりこれにも例外がある。神道について例外なしに言えることは一つもないような気がする。

稲荷神社の前の灰色の鳥居

最後の気づいたことは、緑化を応援する為の寄付箱が設けられたことだった。参道に植物を植える計画についての説明もあって、寄付の詳細を書く帳簿も用意された。このような装置が周りの人の援助を得るために役に立つと思う。自発的に「寄付しよう」と思わない人は多いが、その中機会や目的を目の前に置いたら「寄付しようか」と思うようになる人は少なくない。そうすれば、簡単に寄付できる環境を整えたほうがいい。だから、このような具体的な寄付金を求める設置はいいと思う。ただの寄付箱だから、迫力にならないが、刺激になれるかもしれない。

神社は、神社本庁に包括されても、一つひとつ独立する宗教法人だから、近所の人たちの支援を募るための方針はそれぞれだが、これも神道の興味深い側面のひとつだと思う。


投稿日

カテゴリー:

,

投稿者:

タグ: