漁業の改革

漁業を危機が脅かす。それは、魚の絶滅だ。科学者の総意は、市場に出される魚類の絶滅が迫るということだ。カナダの漁業の一部がもうこの問題で無くなったそうだ。対策は簡単に言える。獲得する魚の量を大幅に減らすことだ。減らして、数年間を待てば、また量を増やすことはできる可能性は高いが、いつも状況を見極める必要が残る。のんきにできるだけ魚を獲ることへもうできないそうだ。

問題は漁村の猛反発だ。(国際的な海で、制限を設定する権利を持つ機構はない問題もあるので、ここで日本の領域の海の問題を扱う。)最初の大幅な減量で、村の経済的な基盤が無くなるし、村民の大半が失業する。自分の生活が崩されれば、政策に反発することは当たり前で、批判できないことだ。ただし、何もしないと、魚が絶滅するので、漁村が永遠まで無くなる。科学者の研究の成果を否定する漁師もいるが、個人的な経験がちゃんとした研究の成果に立ち合うことはできない。今のところ、証拠を見れば、漁師が間違えたというしかない。

だから、どうしたらいいだろう。無駄遣いについての政策と同じような道を選んだらいいと思う。先ずは、長期的に魚を保存する政策を作るべきだ。世界中評価された政策は、個人の漁師に安全に獲れる魚の一部を獲る権利を与えて、そしてその権利を他の人に売ったり貸したりすることができるようにする。今そうすれば、一人当たりの権利が生計を組まないと思われるので、問題がここに生じる。

対応策として、獲る権利を売る漁師に、国家が生活費と学費を出して、村の経済を支えそうである業界のために訓練させることを提案したい。漁船も譲る条件を設けて、国家が漁船を新品の値段で買う政策も必要が。なぜなら、漁師の資金の大半は漁船に凝るが、このように漁業を縮めれば、漁船の需要がなくなるので相場が下落することが予想される。この結果、二年間で元漁師が資金も技術もを得て、新しい業界で出発できるようになる。同時に漁師として続ける人には獲る権利を買う為の資金も提供したほうがいいだろう。

当初、強制的に漁業を辞めさせる必要はないが、獲得制限が五年間以内設定されれば、”転職”する必要がある。(五年間があるかどうかさえ不明だそうだから、急に設定する可能性もある。その場合、事実上強制的に辞めさせることになるかもしれない。)

この政策には、一時的に財源が必要になる。だが、漁師の援助金を廃止する政策も取れると思う。なぜなら、この政策の目標は独立した漁師を立て直すことだからだ。そして、数年間が経てば、漁師のままにある人は漁師として働き続けたい人に限ってくるので、自然に需要がなくなると予想される。そして、漁業の危機は、農業の危機より急務だそうだから、財政再建を待つ余裕はないようだ。

政策の結果は、一時的に日本の魚の生産量が激減するが、その後また徐々に増加する見込みだ。そして、新しい生産量には存続性が強いので、暫くの間危機を免れると期待できる。


投稿日

カテゴリー:

投稿者:

タグ:

コメント

“漁業の改革” への5件のフィードバック

  1. 空のアバター

    >科学者の総意は、市場に出される魚類の絶滅が迫るということだ


    これについて科学的資料を掲示しているリンクなどご存じですか?

    まず、それが前提で、すべての種が危機あるのか、あるいは、ある種の魚類が危機にあるのか、そうした、細かな資料がないと、漁業関係者も、政治家も納得しないのではないでしょうか?

  2. チャート・デイビッドのアバター
    チャート・デイビッド

    @空様、いつもありがとうございます。

    私は議員などではありませんので、秘書などの部下はありませんし、専ら研究に没頭できませんので、このブログで提供する政策には抽象的なところも裏付けが乏しいところもあるでしょう。漁業の危機についての科学の成果であれば、次のリンクが参考になると思いますが、英語です。(日本語で読んだ記事は今見つけられません。)

    http://www.nature.com/news/2009/090730/full/news.2009.751.html

    http://www.nature.com/news/2010/100519/full/465280b.html

    今のところ、納得させるより刺激を与える目的だと言えましょう。それに、このブログの読者数は、個人のブログに割に高いといえども、まだ100人程度に過ぎませんので、政治的な影響力は全くありません。私の暇の制限の中でまだ書いています。

  3. 空のアバター

    >。私の暇の制限の中でまだ書いています。


    私も気楽に書き込んでいますので、どうぞ、いままでどおり暇にまかせて、気楽に投稿をして下さい。
    今回の投稿も、はじめは読みすごそうとおもったのですが、Japan Probeでもとりあげているガーディアンの記事がでて、関連すると思ったので、一応、コメントさせていただきました。
    Japan Probe

    http://www.japanprobe.com/2011/02/15/japans-shark-fin-trade/

    私のブログでは、

    http://blog.goo.ne.jp/kentanakachan/e/27bd70650630e29e40fa85f7c2ccfb8e

    でとりあげました。

  4. チャート・デイビッドのアバター
    チャート・デイビッド

    @空様、いつもありがとうございます。

    そうなんですか。いえ、偶然でした。関連していません。実は、このような漁業な問題は世界中共通ですが、ここで日本について書いています。イギリスには全く同じ問題があるそうですし、カナダの漁業の一部がもう魚の絶滅寸前の状態で崩壊したそうです。Japan Probeの記事が言う通り、マグロ問題とクジラ問題が日本を弱くすると思われますので、日本が焦点になるでしょう。

    他の国には同じ問題が会ったら、日本が解決すれば、50年後世界の漁業が日本のみになる可能性もあるでしょうね。日本には損害ではありません。

  5. 空のアバター

    海の生物の問題は日本だけで解決できるものではないでしょうが、しかし、日本が率先して解決策を世界に提唱する、そういった姿勢を、政府も国民ももてたらいいと思っています。

    最近の日本は消極的で、後手後手にまわっていてちょっと情けないです。