日枝神社

鳥居から日枝神社
境内と言えるけれども
道からこの日枝神社を見たら、境内はないと思うだろう。玉垣などはないし、鳥居の内に消防団の倉庫も立つ。駐在神職はおろか、手水舎も案内板もない。そして、社殿も倉庫に見える。簡素な鉄筋コンクリート建物で、金属の屋根には神社らしい雰囲気はない。注連縄さえ薄くて、紙垂はない。

しかし、お参りしたら、ちょっと違う。先ずは、「神殿」と言ったが、本当に倉庫だろう。格子戸から覗いたら、建物の中に木造な祠もあるし、隣に御神輿が二基置いてある。御神輿を本殿の中に納めることはあまりないと思うので、外の建物は、彫刻が施された祠の妨害のためで、御神輿も守る建造物だと言えよう。つまり、道から神殿は見えないようだ。神殿は他の建物の中だ。

そして、神殿の前から左へ見たら、消防団の建物の間に細い道が小さな稲荷神社まで続く。この神社は小さかったし、老朽の痕もはっきり見えたが、中に赤飯と厚揚げが備えられたし、祠の前に葉っぱのついた竹が地面に刺されたし、手作りの「正一位稲荷大明神」の幟も飾られた。誰かがこの小さくて無名な神社を篤く崇敬する証拠は多かった。

実は、この神社、とくにこの稲荷の祠、の雰囲気は良かった。周りの建物があったものの、鎮守の杜もあまりなかったものの、祠は素朴な構造だったものの、それでもいい雰囲気だった。なんでだろうな。

建物の間を縫って稲荷神社に辿る


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コメント

“日枝神社” への2件のフィードバック

  1. yukieのアバター
    yukie

    どこの日枝神社かしら。日枝神社はあちこちにあるけれど、ここはかなりこじんまり(笑)。でも小さいながらも居心地がいい・気持ちいい、と感じたのなら、そこはまさに『気が合う』場所なんだと思う。私も神社に時々行くこともあるし、有名で良い気が強く流れていると言われている神社に何度もいった事があるけれど、そこが自分にとって居心地がいい・気持ちがいい場所とは限らないです。自分の居心地のいい場所を見つけるのがもしかしたら自分にとって御利益のある神社なのかもしれませんね。

  2. チャート・デイビッドのアバター
    チャート・デイビッド

    @yukie様、コメントをありがとうございます。この日枝神社は、長津田から厚木までの大山街道に鎮座します。確かにかなりこじんまりですね。私もゆきえさんと同じような経験があります。有名な神社には普通な雰囲気がある場合もありますし、無名な神社にはいい雰囲気があります。面白い現象ですよね。