大山街道の目的地は、
境内は狭いとは言え、管理は大変良かった。玉砂利が奇麗に地面を覆ったし、社殿には彫刻が施された。拝殿のほか、手水舎や授与所もあったし、彫刻が豊富な祠に金運と長寿の神としての大国主神と出世の神としての大閤豊臣秀吉公霊が祀られた。拝殿は広くなかったが、席が並んでいたし御幣も見えたので、ご祈祷を執り行う場合があることは明らかだ。境内の庭も手入れされることは見逃せなかったので、本社がこの分霊鎮座の維持に力を注ぐのではないかと思った。
それでも、予想より小さかったので、印象にはなにかが欠けるような気がした。鎮守の杜が松の数本に留まったし、それにその松は庭に育てられた松だから、大自然の雰囲気はなかったことに一つの理由があるだろう。そして、奇麗だったものの、美術館のような美だった。つまり、生きている印象はあまりなかったように感じた。神職がいる日にお参りしたら雰囲気が大部違うと思うが、人影はなかった日には、寂しいとは言えなかったものの、保管された印象だった。