原子力発電の危険度

今日の午前零時から福島第一原子力発電所の20キロ圏内が立入り禁止区域になった。無断に入ったら、罰金が科されるそうだ。これで原発の危険性が窺えるだろう。ただし、工場や発電所は、何でも危険性があるとも言わざるを得ない。だから、今回原発が問題になったとはいえ、基本的にコンビナートより危険度が高いとは限らない。例えば、インドでのボパール事件での犠牲者が少なくとも3000人を超えたが、それは化学工場だったし、原子力と全く無関係だった。確かに放射能性物質の汚染があれば、数十年住めなくなる恐れがあるが、科学的な汚染も同じ結果をもたらすこともある。

このような比較的な考え方は重要である理由は、原子力発電所を廃止すれば、交代の発電所が必要になるか、沢山の工場の構成を変えるか、それとも現代的な物資を廃棄するかという選択が待つからだ。交代する施設の危険度が原子力発電所の危険度を上回れば、原子力発電所の廃止には逆効果がある。正確に比較するのは大変難しいが、単純に一方の問題を見るばかりで決めてはいけないと私が思う。


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