ビンラディン容疑者

先日ビンラディン容疑者が米軍に殺害されたそうだ。この情報で喜べない。ビンラディン容疑者は確かに米同時多発テロの首謀者だったことはほぼ確実だから、無罪で殺されたというわけはない。併し、死刑に反対することを貫けば、ビンラディン容疑者でも殺すべきではないと言わざるを得ない。広く見たら、テロとの戦争が齎した事実は何だろう。同時多発テロで亡くなったアメリカ人より多いアメリカ人の死亡者に加えて、イラクやアフガンで国民が数十万人亡くなったそうだ。それでも、テロが絶えなかった。イェメンが問題視されるし、インドやパキスタンではまだ多発であるし、ヨーロッパやアメリカを狙う事件も続く。ビンラディン容疑者の死とともに止まるとは思えない。

この戦争で家族を失った人が今も復讐を企てて、戦争を繰り広げを誓うとしても、否定する為の根拠はあるのか。

2001年の犠牲者の一人でも甦っていない。

確かに戦争や暴力を永久に放棄しても、相手が必ずそうするとは限らないし、そして武力により威嚇で戦争を防ぐことも可能だから、平和主義で済めない。それでも、もう一人の死亡は、喜ばしくはない。


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