環境問題と取り組んだら、二酸化炭素排出削減のような一般の政策は重要だが、地域別の政策も見逃してはいけない。緑の回路はその一つだと思う。鳥獣保存地区が設けられても、動植物の保存に大きく貢献しない場合もある。原因の一つは、面積は狭くて、大きな動物を維持できないことだそうだ。それを防ぐ為に広い保存地区を設けることができるが、私有地も含まれたら、無理になるだろう。それに、人間の生活に保存区域が不便であれば、すぐに侵されたり、一般の区域に戻されたりする。狭い公園のようなところが住民に愛されるようになって、そして多くの人の生活の妨げにならないので、保存することは比較的に簡単だ。
緑の回路はこのような分散された区域を繋がって、広い保存区域の一つにする措置だ。野生動物が通れる緑の道で公園などを繋ぐことが簡単に見えるが、道路をどうやって渡ったらいいのか、回路の幅をどのぐらい広くするべきか、人間がどのぐらい入ってもいいか、このような問題は難しいそうだ。専門家でも確実に答えることは難しいと言われるので、素人で決められない。だから、具体的にここで言えない。しかし、国家レベルだけではなく、市区町村レベルでも執行できる政策だし、実は市区町村レベルや都道府県レベルで執行した方がいいとも言えるので、地方分担の一環として役に立つだろう。
財源が必要になるだろうが、県有地などを使えるので、程度は推測しにくい。一方、反対する人は対象の土地を具体的に使いたい人に限るだろう。緑の回路が細長い公園になるので、住民の大半が賛成すると思ってもいいかもしれない。だから、この政策の実現に伴う問題は、政治的な問題より具体的な問題のほうが多いようだ。