北川景子さんの最新作はパラダイス・キスという映画だ。私好みの映画だと思えなかったが、ドイツ人の友達が日本に来て、友達も北川さんのファンで、一緒に見ないかと誘った。だから、昨日見に行ってきた。
予想したより楽しかった。映画の原作は漫画だから、漫画のストーリーを映画に凝縮した痕跡もあった。特にキャラクターの間の関係の展開の根拠はほとんどなかった。特に信じ難い変化ではなかったが、その展開を見ることはできなかったような気がする。これは、小説などの内容が多い原作を映画化すればよくある現象だから、強い批判ではない。ストーリーを考えても、ばかばかしいではないので、映画の魅力はファションなどだろうと思ったら、充分だと言えよう。
北川さんの演技はとてもナチュラルで、違和感は全くなかった。役のゆかりしか見えなかった。確かに、紫の人生と北川さんの人生の共通点は少なくないが、それでもそれを演じるのは簡単ではないだろう。確かに俳優の仕事だが、仕事を上手にする人もいれば、下手にする人もいる。北川さんの演技で紫の感情などがはっきり伝えられた。ただし、これでもう高校生の役が終わりになると思う。ほかの俳優もよくできたと思うので、見づらいところはなかった。原作の漫画を読んだことはないので、漫画のファンを満足にするかどうか分からないが、このようなテーマが好きな人なら、この映画を楽しむと思う。私も、最初に述べたように、予想より楽しめた。
一つ気になることがあった。それは、東京のロケの殆どは、私に行ったことがあった感じだった。やはり東京はもう長いなと思った。特に、出てくるアート学院の矢沢学院のロケは、國學院大學だった。ちょっと面白かった。演じられた学院の雰囲気と國學院大學の雰囲気が大変異なるからだ。北川さんが演じる紫が矢沢学院で見る行動に驚くが、國學院大學で見たら、私も驚く。勿論、役者のようにロケも演じるが、なんか、それは違うなとつい思ってしまった。特に、入り口の広場をいつも同じ角度から撮影したが、なぜかというと、角度を変えたら國學院大學の敷地内の神社が写されるからだと思うけれども。