今日の代表者会議で審議したテーマは年金だった。川崎市を管轄する年金機関からの方が来て下さって、私たちの質問に答えてくださった。役に立つ情報は多かった。
先ずは、日本の年金制度は原則として差別しない。外国人は、加入したら日本人とおなじ待遇を受けるようだ。だから、40年間日本で働いて保険料を納めたら、年金を受けることができる。1986年までそうではなかったそうだから、それはいいことだ。
もちろん、日本で40年間働く外国人は、所謂在日ぐらいだから、30代で入国して、定年まえに出国したらどうなるかが焦点になる。
原則として、25年間以上加入しないなら、年金は受けられない。しかし、定年の時に日本国籍または永住権を持ったら、日本に以内期間が加入期間として看做されるそうだ。年金の金額が実に納めた保険料によって決まるが、貰えるかどうかは、日本に以内期間が問題にならない。ただし、これは日本国籍か永住権に限られる。ずっと配偶者ビザなどで日本にいれば、対象外になる。だから、日本で年金を受けようとしたら、保険料を納めて、永住権を得るべきだ。ただし、25年間以上保険料を納めたら、無条件で年金を受けられる。日本に住まなくても、日本にいる在留資格がなくても、得られるそうだ。
そして、問題の脱退一時金だ。厚生年金に加入したら、よく見る国民年金の脱退一時金の表は無関係だそうだ。その代わりに、納めた保険料から計算されるそうだ。その結果、丁度3年間日本で働いてから帰国すれば、保険料のほぼ全額が還付されるそうだ。ただし、3年未満なら割合がちょっと減るし、3年以上であれば3年間分しか受けられないので、丁度3年間するべきだ。
勿論、母国と日本の間に協定があれば、日本で加入した期間が年金になる可能性もあるので、丁度3年間に拘らなくてもいいが、協定は結んでいない国のほうが多い。かなり細かい交渉が必要となるようだ。
国民年金基金に入れば、外国人であることが問題にならない。なぜなら、一旦加入すれば、年金を必ず貰うからだ。加入期間が短ければ、年金額は低いけれども、保険料が無駄にならない。だから、外国人で自営業であれば、加入した方がいいかもしれない。
今年金社会保険制度の一体改革が企てられるので、この情報がいつまで有効にするか分からないが、今のところ大変勉強になった。とても暑い日に、それに貴重な日曜日に来てくださった方に感謝を申し上げる。
コメント
“年金” への1件のコメント
年金制度もこれからかわっていくのだろう、と思います。また、変わらざる得ない
http://nenkin.co.jp/lifeplan-blog/news/archives/2011/05/23-041212.php
検討されているのは、
★国民年金の基礎年金の最低保証機能を強化
1.最低受給資格期間25年を10年程度に短縮
※注・09年の自民・公明党案
他方、受給年齢の引き上げも検討されている、ようです。
これは世界的な傾向でしょうね。