服装の自由

イギリスのＧｕａｒｄｉａｎによると、イタリアがイスラム教の女性が着るブルカという服装を禁じる法案を立法する見通しだそうだ。フランスやベルギーがもう禁じた。ヨーロッパで反発がある。一方、サウジアラビアでブルカを着なければならないそうだ。それにも、ヨーロッパで反発がある。反発の根元は同じだ。女性にも男性にも服装を原則として自由にするべきだからだ。安全上の例外があるとしても、例えばバイクに乗ったらヘルメットを義務にすることなど、人が何を着るかを本人の判断に任せるべきだという考えだ。

私もこの反発に賛成する。自由を重視するので、自由に制限を課すために相当な理由は必要だが、「あの服装で周りの社会に合体できない」（それはイタリアで理由として挙げられるそうだ）とか「家族に強制された人もいる」（強制されなかった人もいるし、別な法律で強制の問題を解決するべきだ）とか「そのような服装は猥褻だ」（サウジアラビアで挙げられる理由だ）「そのような服装は見たくない」などが足りないと思わざるを得ない。自由を保護することは、周りの人が好ましく思わない行為をする権利を保護することだ。

しかし、このように考えたら、裸で公衆な所に行くことを禁じる法律にも反対することは回避できない。もう猥褻だというのも、見たくないというのも、不十分な理由として退けた。だから、合法にするべきだと思う。

そうしても、街角の風景が変わらないと思う。先ずは、「合法だったら、裸になる！」と思う人は極めて少ないだろう。自分と違う人の割合を少なく思う傾向は、心理学で検出されたが、私の想像の数倍にしても、百人に一人に至らない。それに、服装には機能があるし、自分の性格を表現するために選ばれるので、まだ着たい人は多いはずだ。今も軍隊の制服のような服装を着るのは合法だと思うが、そうする人は極めて少ない。裸になる人はそれより少ないと思う。よく考えたら、夏に人はあまりいないところで人が裸で泳いだり日光浴することがあるだろうが、それに止まるのは、私の予想だ。

変化はないなら、法律を変える必要もないと思われるだろう。だが、私はそう思わない。誰も使わない自由を保護することも重要だ。今だれも使いたくないかもしれないが、将来に社会が変わる可能性は高いので、それに備えて自由を保ったほうがいい。それに、サウジアラビアの法律に反対したかったら、自分の国で猥褻と思われる服装を禁じるべきではない。明らかな矛盾だ。

一方、私の予想が外れて数多くの人が裸になったら、それが明確にする事実は、今の法律が重要な自由を奪うことだ。

最後に、この変化が国民を利益をもたらすとも思える。違法なことを特に悪いと思う傾向がある。例えば、タイマをお酒より危ない麻薬として思う人は多いが、比べられないほど逆だ。だから、裸になることは違法ではなかったら、人がそれほど悪く思わない可能性は高い。そうなら、偶然に見られたら、そしてシャワー中地震などで避難する必要があったら、恥で精神的な傷を受けなくなる。恥より死を選んだ人の話を聞くので、それを最低限に抑えたほうがいい。