先日録画した終戦記念ドラマスペシャルの『この世の片隅に』を見た。北川景子さんが主演したが、それが見る弾みになった。キャラクターが空襲などに亡くなったので、戦争の悲劇がよく描かれた。しかし、見たら一方的に描かれたような気がした。もう一つの悲劇がある。
それは爆弾を投下した人の悲劇だ。爆弾を投下して、子供を殺すことは罪だとは否めないだろう。だが、戦争で余儀なくされる行為だ。ほかの選択肢はないとはいえ、それでも子供をわざと殺してもいいわけはない。だから、戦争の悲劇の一面は、苦しませられることで、人を始め、文化財なども喪失する。もう一つの側面は、罪を犯すことになることだ。客観的に見れば、戦争で勇士になる機会はきわめて少ないが、大事な人生を奪う機会は多い。
だからこそ、戦争は避けるべきだ。