ロンドン

イギリスにいた間に、私の母が丸一日真由喜の面倒を見てくれて、夫婦二人でロンドンに行かせた。駅まで真由喜と一緒だったが、別れる時になったら真由喜が泣き始めた。心を鬼にして列車に乗ったが、母によると家に帰ったら真由喜がすぐに泣き止んだそうだ。

銅像の向こうに五輪のマークとホームが見える
聖パンクラス駅
ロンドンに着いた駅は、キングズクロスだったが、先ずと也の聖パンクラス駅に訪ねた。これは、列車でイギリスから大陸へ行ける駅だから、「国際聖パンクラス」と呼ばれる。駅のビルも素晴らしいし、ホームに新しい銅像もあるので、ちょっと印象的な駅だった。ところで、ハリーポッターの映画で、キングズクロスの代わりに写されるので、ロンドンを知っている人が「となりだよ!あの駅ではない!」と叫びたくなる。

それから、ヴィクトリアとアルベルト博物館に行った。今改修中だが、修繕された展示室は素晴らしかった。中世とルネッサンスの展示室は、教会の形にして、本物の教会で配置されるように美術品が展示される。そして、日本の展示室に行ったら、日本の美術館では殆ど見えない作品は多かった。なぜなら、輸出のために作られたものは多いからだ。日本に残された作品は少ないので、日本で見る機会は少ない。それに、ゆり子によると日本っぽくないものも多かった。17世紀にも、19世紀にも、現在にも、西洋の好みに合わせてものを作ったようだ。

博物館でお昼を食べたが、美味しかった。それに、食堂は凄い。博物館が設立された19世紀半ばに食堂として建てられたそうだから、部屋の装飾はその時代を代表するもので、これも印象的だ。入館料はないので、ロンドンを訪れれば、この博物館も訪れるのはお勧めだ。

午後に私には仕事関係の打ち合わせがあったので、ハイドパークを渡って行った。ゆり子が数ヶ月ロンドンで留学したことがあるので、懐かしかったそうだ。私は、ロンドン大学で働いたことがあるものの、ロンドンに住んだことはないので、ゆり子のほうが詳しかっただろう。

とにかく、久しぶりの二人切りの一日は楽しかった。また同じようにしたいと思う。


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