原発事故の後遺症

今日イギリスのGuardianの新聞のホームページに福島第一原子力発電所の事故の後遺症についての興味深い記事が投稿された。(リンク先は英語だ。)福島県の住民の現在の生活についての検討にも、関東まで自主避難した人の取材にも、平野大臣との取材にも基づいた記事で、かなりよくできたと思う。日本全体の状態を把握するために情報の一部に過ぎないが、大変重大な一部だと思う。英語に自身がある方にはお勧めだ。

主旨にすれば、双葉町などの発電所の近隣の地区を除けば、放射線は大きな問題ではない。気をつける必要があるが、健康への影響は多くないようだ。一方、精神的な負担は大変重くなっているようだ。特に子供を持つ人が福島から避難することは多いが、その気持ちがよく分かる。三月にゆり子に避難すべきかどうか尋ねたら、する必要はないと答えたが、但し書きのように、福島県の東部に住んだら、避難するとも言った。実にリスクは少ない可能性があるが、わが子をそのような危険に晒すわけにはいかない。福島県の西部への短期旅行は問題ないけれども。

この危機で、人が日本の政府を信頼しないようになったそうだが、確かに政府の対応が優れていない。失言に拘るメディアが貢献しないとも思う。復興と取り組むのは難しくて、ストレスも高いので、不快な発言をしてしまうのは当然だ。そのことで追い詰めたら、政府の対応の障害になりかねない。一方、政治家側から計画などが出されないので、がっかりするばかりだ。

一方、希望を芽生えさせる事実もあった。それは、今夏には計画停電はなかったことだ。要するに企業も庶民も節電と取り組んで、需要を供給を下回らせた。このような強力は難しいと言われる。先ずは、強力を呼びかけられた人には、感じられる努力は必要だ。冷房の設定温度を上げたら、東京の真夏で暑さを感じるに違いない。電車の不便なども実感する。それに、一人の努力には見える効果は全くない。一人が冷房を20度で付けっぱなしにしても、その一人の行為で停電にならない。さらに、ある人が勝手なことをしても、摘発される可能性は非常に低い。この条件が揃ったら、人が強力しないとよく言われる。にも拘らず、日本人が協力したし、いい功績を納めた。

だから、誰かが効果的な復興計画などを提案したら、日本の住民が全力を挙げて協力するとも思ってきた。脱原発に決めたら、できなくはないし、復興増税が決まっても、納得するだろう。解決策があれば、実現できそうな状況で、ちょっと勇気を得た。


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