東京十社巡り

昨日は休日で、東京十社巡りに行ってきた。東京十社巡りというのは、東京に鎮座する十の神社で、「元准勅祭神社」を巡拝すること指す。まだ明らかになっていないと思う。

歴史的に、勅祭というのは、天皇が勅を下して勅使という使いを神社に遣われて、神を祭ることだ。有名な例は京都の賀茂神社の賀茂祭だ。江戸時代が終わって明治時代に入ったら、周知の通り首都も皇居も京都から東京に遷った。その時、明治天皇が東京に鎮座する十社を「准勅祭神社」として定められた。明治元年11月のことだったそうだから、1868年12月に当たるだろう。(まだ旧暦の時代だったからだ。)終戦後、准勅祭神社の制度は廃止されたが、昭和50年にその神社が「東京十社巡り」を企画したそうだ。天皇が選ばれた神社はもちろん歴史のある有数な神社だったので、東京の重要な神社の大半を占めると言えよう。(著しい例外は明治神宮だが、明治天皇に指定されなかった理由は明らかだろう。)

一日で巡拝するのは、事前に調べたら無理ではないことが分かった。そして、専用の御朱印帳も発行されるので、御朱印を集める機会にもなる。それに、参拝したことがあった神社は少なくないのに、まだ参拝したことはなかった神社も含まれるので、新しい出会いも待っていた。だから、真由喜をゆり子に任せて、巡拝に出発した。

私が参拝した順で言えば、東京十社は日枝神社、赤坂氷川神社、芝大神宮、品川神社、富岡八幡宮、亀戸天神、神田明神、根津神社、白山神社、王子神社だ。赤坂氷川神社、芝大神宮、品川神社、白山神社と王子神社は初めて参拝したので、丁度半数だった。天気にも恵まれて、とても楽しい一日だった。そして、特別な御朱印帳には一日で御朱印を完成させた。

やはり、神社は様々だ。私には特に気に入ったのは、赤坂氷川神社だった。境内も神殿も素晴らしいし、雰囲気は大変良かった。社務所の方の態度も良かったと思ったが、御朱印を貰う為にあまり接しない。(そして、一日で巡拝する計画で、神社でだらだらする余裕は全くなかった。)根津神社は前から好きだったが、根津神社に劣らないだろう。共通点は、境内には緑は多いことと社殿は江戸時代から残ってきた建物であること。ちょっと平凡な根拠だろうね。

慣れていない東京の地域にも行ったので、それも楽しかった。実は、一回間違えて逆方向の電車に乗ってしまったが、幸い気づいて軌道にまた乗った。一日中移動することは、私にとってとてもリラックスできる状態だから、神社の参拝を除いても、精神的にいい影響を与えた日だった。

一日で巡拝することは、神社オタクではなければ楽しくないだろうが、少なくとも東京に住めば赤坂氷川神社に一度参拝するのを勧める。


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