原子力発電所には安全設備は沢山必要になるのは言うまでもない。しかし、福島第一原子力発電所の事故を受けて、提案があります。
それは、原子力発電所から半径3キロの警戒区域の常時に設定することだ。もちろん、発電所で働く人が出入りできるが、それいがい大自然のままにする。
万が一事故が起こったら、一番危ない区域にはもう人はいないので、事故の犠牲者の抑制に貢献する。そして、3キロ以内から人を避難する必要も無くなる。誰もいないので、避難の必要は勿論ない。それに、事故の結果で放射能性物質が発電所の周辺を汚染すれば、もう立入り禁止だから、近所の社会への影響を最低限に抑えられるだろう。
確かに原子力発電所の設定のコストを大幅に増やす。原子力発電所を海岸に建てるのは普通だから、14平方キロメートルを買い上げる必要がある。(区域の半分は海だからだ。)だが、最初に事故のコストの大きな部分を会社に負担させるので、今のように急に数兆円が必要になることはない。
さらに、警戒区域が素晴らしい自然の保存区域になる。利点ばかりだから、受け入れる可能性はゼロに近いはずだ。
コメント
“原子力発電所の安全設備” への2件のフィードバック
原発問題は今の日本では大きな問題ですね。
私は、原発の技術そのものは、リスクはありますけど、リスクを勘案しても継続・推進は可であろう、という立場ですが、その管理体制については抜本的な改革が必要であると考えています。
で、ご提案ですが、私も賛成ですね。
いままで、現状の管理体制で、危険はない、という立場で、原発が維持されてきた。(原発神話)しかし、危険は少ないにせよ、どんな体制でも、事故は起きうる、ということが今回明らかになった。ですから、維持するとすれば、事故が起きうることを前提として、事故がおきた場合を想定した対処・避難体制をしっかりしておくべきであろう、と思います。
もっとも、反原発派は、危険が0か、否か、そして、0でなければ、原発は廃止すべき、という発想で話を進めていますから、話がかみ合わない。
アメリカでも、スリーマイル(Three Mile Island accident)以降、新しい原発は建設されていない、ということですから、日本でも新しい原発建設は無理かな、とも思っています。
利点ばかりだから、受け入れる可能性はゼロに近いはずだ。
→
利点ばかりだから、受け容れ”ない”可能性はゼロに近いはずだ
かな?
「利点ばかりだから、受け容れない理由はないだろう。」
「いいことずくめだし、誰でも受け容れられる提案ではなかろうか。」
などなど。
空様、いつもコメントをありがとうございます。大変時間がかかりました。
実は、わざとそういう風に書きました。イギリスで皮肉的は言い方は多いに好まれますので、そのような書き方を使うこともあります。この提案には一つの弱点がありますが、それは原発の建築コストが莫大になることです。ですから、電力会社が受け入れないと推測しますし、政治の方も拒絶すると思います。事故の可能性を無視した方が楽ですから、その傾向は極めて強いことを示唆しました。
ちょっと分かり難い書き方ですね。