農業離れ

先進国の田舎には農業離れは共通問題だそうだ。農家の跡継ぎが受け継がない事は多いし、年から本格的な農業に転職する人は極めて少ないという。田舎でのんびり生活を目指す人は少なくないだろうが、それが本格的な農業と大きく異なる。

考えたら、基本的な問題が明らかになる。農業で食糧の材料をつくる。加工もしない。平均収入を得る人が二割を食事にしたら、農家にいくらが流れるだろう。先ずは、そのまま小売りになるものを考えよう。その場合、卸業者や小売業者の利益を引いたら、生産者には店頭の価格の3割以下が流れると考えてもいい。だから、一般人が材料のみ買ったら、16人で一人の農業者に平均の収入を与えることになる。しかし、そうではない。加工された食糧は多い。その場合、材料が1割以下になる。それに、収入を二割に食糧に使うことはない。それも高い割合だ。だから、農家の家族が50家族分の食糧を出せば、平均収入になるだろう。しかし、跡継ぎが同じ農家で働いて経験を積むことにしたら、その二倍が必要になる。一つの農家が100家族分を出す事になる。今よりちょっと広い田圃などは必要だろう。

さらに、魅力的なキャリアになるために、発展の可能性を孕まなければならない。田圃を買い占めないかぎり、農業ではそのような可能性はあまりないそうだ。

農家や農村を救済する為に、補助金を注ぐことではなく、社会環境を変えて農業を魅力的な職業にするべきだろう。しかし、そうする為の方法を考えるのは難しい。少なくとも、純粋農家を維持する事は難しいだろう。


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