今日、川崎市外国人市民代表者会議が開かれ、社会生活部会で提言案の審議を進めた。先ず、前回始めたばかりの年金についての提言案の内容を決めた。前にも述べたが、一番の問題点は、日本に住めば国民年金に加入する義務があるが、五、六年間働いてから帰国すれば、保険料の大半が無駄になることだ。所謂脱退一時金は低額だから、不満を抱く外国人は少なくない。年金の保険料をちゃんと納めたのに、年金を受け取れない状況だから、当然だ。
2003年度の提言で、脱退一時金の増額を求めたが、まだ変わりはない。だから、このような内容を今年度の提言案に盛り込んだ。しかし、それだけであれば、ちょっと我田引水になるので、他の点も加えた。先ず、社会保障協定の締結を促すことにした。自国と日本の間にこのような協定があれば、二重保険料を納める義務が無くなるし、結局年金を貰えるようになる。これは、日本に住む外国人に加えて、外国に住む日本人にも有利だから、共生社会の一部になると期待できる。この二つの点は、国が管轄することだから、市が働きかけることに止まるので、年金制度の分かりやすい資料を作成してほしいとも組み入れた。制度が分かれば、少なくともうっかり損になる行為を行わないので、これは重要だ。日本の年金制度が外国の制度と根本的に異なる場合は多いので、常識だと思い込むことは、日本で事実ではない現実を踏まえ、このような資料の必要性を痛感する。
この内容の趣を決めて、事務局に提言案の作成を任せる。そして、次回、その提言案の修正を審議する。
実は、今日の後半は、事務局に作成していただいた提言案の修正も行った。それは、外国人市民に関する調査の提言案だった。前回決めた頻度は、2年に一度だったが、早速修正した。5年に一度にして、国勢調査や他の調査との関係を考えるような文章も入れることにした。そして、提言案から外国人の経験でのいいことを聞くことがうっかり抜けられたので、追加するようにも。調査の内容などについてもちょっと修正したので、修正案を次回審議する。しかし、それにあまり時間がかからない見込みだ。今回の修正の議決の全ては全会一致だったので、一つの見逃された点がある可能性もあるとはいえ、その程度だろう。そして、年金の提言案の修正を審議することは、一時間以内できるのではないかと思う。
だから、贅沢な悩みができた。次回の会議で、時間が余らないかという悩みだ。一方、教育文化部会で、時間が・・・余らなさそうだと言おう。全体的な会議調整がちょっと難しくなる可能性があるので、次の正副委員長部会長会議で話し合う必要があると思う。教育文化部会を手伝えればいいけれども、それは難しい。何かの解決策を見つけると思うけれどね。