複雑になった控除

もう確定申告のシーズンに入っている。先日日本論理検定協会で去年の源泉徴収票をもらったし、寄付先からの寄付金の領収書も届き始めた。

領収書には、寄付控除の変化についての説明が書いてある。去年の3月31日まで、認定団体への寄付金から5000円を引いて、所得額から引くことができた。上限は所得の40%だが、普通の人には関係ないだろう。4月1日から、2000円を引くことになったし、選択肢が増えたそうだ。前の制度のままにもできるし、税額から寄付金の40%を引くこともできる。もちろん、1800万円以上の収入のない人なら、この方がお得だ。所得額から引いたら、税額から引くのは、寄付金の税率に当たる割合なので、寄付額に相当する所得に税率が40%を下回るのなら新しい制度のほうがお得になる。

旧制度で、高所得者への利益のほうが高かったので、改善でより公平になったと言える。日本でも、寄付する文化を培おうとしているだろう。

ただし、新制度の上限がちょっと異なる。所得の40%の制限はそのままだが、税額の控除が税額の25%を上限とする。だから、寄付額が国の所得税額の62.5%を上回ったら、この制限が効く。私の場合、所得額は平均的だし、他の扶助などの控除も多いので、その可能性がある。その場合、寄付金の一部を旧制度に回す必要がある。(もちろん、所得額の40%に至らない。)オンラインの確定申告が自動的に一番お得な割当を生産してくれたらいいな。

もちろん、文句ではない。新制度のほうが優しいし、手間がかかっても税額の減額を上回る手間にならない。ただし、今まで確定申告は簡単だった。書き写したら充分だった。今回から、ちょっと考える必要がある。税金に考えたかったら税理士になったのにな。


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